Webサイトを英訳する仕事がきた。無料の翻訳サイトとかでも大丈夫なの?

コーポレートサイト制作を請け負うと英語サイト(グローバルサイト)も必要な場合があります。私もWebディレクター時代に何度か英語サイトの制作に関わりました。

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まずお断りをしておきますと、私は英語はからっきし駄目です。書けません、話せません(偉そうに言うことではないですね)

最近は無料の翻訳サイトもありますので活用されている方もいらっしゃるかもしれませんが、やはり無料では品質保証がないためクライアントサイトとしてリリースするには少し不安ですよね。ですので、翻訳専門の会社に作業を依頼される場合が多いでしょう。

今回は「Web制作会社の立場で英訳サイトを受注した」という観点でノウハウをご紹介したいと思います。

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Web制作の着手前に確認すること

まずは翻訳作業をどこが(誰が)行うのかを確認しておきましょう。クライアントに英語が堪能な方がいる(部署がある)場合は、特に心配することはありません。入稿される翻訳テキストを間違わないように各ページへ設置すればOKです。また、自社やパートナー企業で翻訳作業を対応できる場合もそれほど慌てることはありませんね。

大変なのはクライアントや自社、パートナーにも英語が堪能な人がいない場合です。なのに「英訳サイトは必要」という案件がきた場合ですね。

この場合は翻訳をしてくれる会社を探すところから始めることになります。

コンペ案件の場合、見積りを合わせて提出することが多いので、当日までにRFPやヒアリング内容からページ数をサイトマップで洗い出して、1ページあたりの文字数を推測し、翻訳会社へ見積りを取っておかなければいけません。

ここが後で変わると追加料金が一気にかかることになりますので、慎重かつ迅速に作業を進めましょう。

翻訳会社を探すときは

翻訳を外部に依頼する場合は予め決定しておくことがあります。これを制作途中で決めるような段取りでは遅すぎます。というか炎上します。

事前に決めておくべき大事なことは、

  1. 翻訳が必要なページ枚数を確定する(Webページ基準ではなくA4サイズ基準)
  2. 求める英語品質はどのレベルか
  3. 業界の翻訳に長けているかどうか

の3点です。

まず、当然ですがページ数が増えるとその分、見積りは高くなります。原稿という考え方になりますので、A4サイズ(Wordの1ページ分)を基準とした料金体系が多いです。

判断が難しいのは「求める品質」です。品質は会社によって異なりますが「英語のできるスタッフによる翻訳のみ」や「ネイティブ(外国人)による文法・文章チェック付き」など色々なパターンがあります。クライアントが要求する翻訳レベルが高い場合は、ネイティブチェックは必須と考えておきましょう。(高いんですけどね)

3つ目の業種に長けているかどうかは実績紹介をチェックしたり「○○業界の実績多数」のようにPRしている会社に声をかけるべきということです。単純な英訳だけでなく、製品名や材料名などその業界ならではの単語も多く含まれるため、そういった事情を知っている会社が望ましいですね。ですので、翻訳会社ならどこでも良いというわけではありません。

翻訳会社から戻ってきた英訳文章を100%信用できるか

これも難しいところです。

以前にクライアントから「英語は我々は分からないから翻訳会社の判断にすべてまかせるよ」と言われたことがありました。その後、各工程も順調に進み、翻訳原稿が戻ってきたところで英訳サイトをテストアップしたところ「社内の少し英語ができる者に見てもらったんだが、全然ダメだそうだ」と言われ、結果的にその方がすべて英訳し直した、という惨めな経験をしたことがあります。まぁ…翻訳費用を返却してくれとは言われなかったので良かったのですが、なんとも情けない話です。

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やはり、細かい案件も含め数回は取引して「翻訳の品質は間違いない」と確証を得るまでは、翻訳会社の原稿も鵜呑みにはしてはいけないということですね。

日本語ページのみよりも制作日数がかかる

「ページ数が増えるんだから当たり前だろ」とおっしゃるかもしれません。それもありますが、もうひとつの理由として日本語の文章に修正が入った場合、それに影響されて翻訳もやり直しになる可能性が高いということです。

ですので、翻訳が必要なWeb制作案件の場合は「日本語ページがすべて確定してから翻訳に入る」ということが大前提になります。同時進行するとデスマーチが待っています。恐ろしいです。

最後に

翻訳が発生する案件は英語が分からない人間にとってやや不安な案件でもあります。クライアントから入稿がある場合は問題ないのですが、翻訳会社をこちらで手配した場合、その品質をある程度こちらが担保しなければいけないという点です。もちろん永久に責任を負うということではなく、公開後○ヶ月は英訳修正は無償で対応します、のような覚書を交わしておく感じですね。

英訳サイトはクライアントや案件との縁もありますので、自分ではどうしようもないのですが、できれば大型案件を担当する前に小規模な英訳をいくつか経験して、信頼できる翻訳会社を見つけておくことですね。

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受注後に「翻訳なんて何から手をつけていいか分からない」とならないよう、こういったことも少し頭の片隅に置いておかれてはいかがでしょうか。

ご参考になりましたら幸いです。

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