アフィリエイトではジャンルが異なるテーマを扱う場合はサイトを分けることが一般的です。
その際に意見が分かれるのが「別ドメイン派」と「同一ドメイン派」です。
これについてはGoogleの社員以外は誰も正解を知らないので、ネット上で出回っている情報はすべては推測です。「経験上そう思う」という話です。これから私が書く内容もそういう意味では推測です。
ですが、どうせ推測しかできないなら、少しでも納得できる根拠があるほうを採用しましょう。
私はどちらがいいのかと聞かれれば「1ドメインで複数サイト運用」と言います。
ドメイン費用が無駄にかからない
「アフィリエイトしている人がドメイン代をケチって稼げるわけないだろう」と言われるかもしれません。ですが、無駄なことにわざわざお金を使う必要はありません。
ドメインをひとつ所有していれば、追加費用なしでいくつでもサイトの運営はできます。ほとんどのレンタルサーバーでは「サブドメイン」は無料で作成できますし、「サブディレクトリ」であれば無制限に作ることができるからです。無駄にサイトごとに独自ドメインを用意する必要はないんです。
URLの見栄えなどユーザーは誰も気にしていません。あなたが普段よく見るサイトのドメインを覚えていますか?URL欄に直接入力しますか?しませんよね?
URLの見栄えを気にするのは運用者の自己満足です。ユーザーには何ら関係しません。
このように自由にいくつでも1ドメインで運用できるのでわざわざドメインをいくつも契約する必要はありません。
関連記事:サブドメインとサブディレクトリ どっちがいい?実際にペナルティを受けて分かったこと
ドメイン管理も簡単
ドメイン管理が簡単なこともメリットのひとつです。ドメインをいくつも管理していると「これは更新するドメインか?次回期限で終了させていいドメインか?」を管理しておかなければいけません。
数個のドメインならまだ簡単ですが、数十個も管理するのは大変です。
1ドメインで複数サイトを運用していれば、1つのドメインのみ更新契約していればよいので、手間も苦労もありません。
関連記事:ドメインとレンタルサーバーを別々の会社で管理しても問題ない?
ASP登録のURLが1つでよい
アフィリエイトでは、サイトに広告を貼る前にASP(Affiliate Service Provider)に登録申請をする必要があります。
複数のASPに登録していることがほとんどだと思いますので、サイトを追加するたびにASPで「申請」をしなければいけません。
同一ドメインで運用していれば、申請は最初の一回だけで済みます。同一ドメイン内であればコンテンツを増やしても気にすることなく広告を貼ることができます。
有料ツールのドメインも1アカウント分で済む
有料のアクセス解析や順位チェックツールでは、登録ドメイン数に応じて料金が変わることがよくあります。
多くのドメインを解析しようとすると、それだけ有料ツールの固定費も増えます。ですが、1ドメインで運用していればこれらはすべて1アカウント分の料金で済みます。
ここからが推測レベルのSEO話
ここまででご紹介したメリットに怪しい点はありましたか?ないですよね?
誰が聞いてもお得で便利だと分かることばかりだと思います。1ドメインでの複数サイト運用はこんなに明確にお得なことがあるんです。
ではここから少し、なぜ「別ドメイン派」と「同一ドメイン派」に分かれるのかを解説していきます。
ここからは空想のお話ですので、何が正解かは誰も知りません。
1ドメイン1テーマにすることで上位表示されやすくなる?
1ドメイン1テーマにすることでGoogleはそのサイトを専門的なサイトを思って上位表示するという話ですが、これは対Googleよりも対ユーザーに効果的だといえるでしょう。
カテゴリが混在しているサイトよりも統一されているサイトのほうがユーザーは記事を探しやすいですよね。
対Googleで考えると、NAVERやキュレーションサイトなど1ドメイン中に複数のカテゴリが存在するサイトが検索上位に表示されることは周知の事実ですので、それほど影響しているとは思えません。
もし1ドメイン1テーマが評価されるのであれば、NAVERほどカテゴリが多いサイトは上位に出ないはずです。そのような簡単なルールを守るだけで検索上位にいくなら、誰でも上位にいきます。
ペナルティを受けるリスクが分散される?
アフィリエイトサイトはその性質上、Googleのペナルティを受けることがよくあります。
ペナルティを受けてしまうと、検索順位が大幅に下がったり、ひどい場合は一気に検索圏外まで順位が下がることがあります。
1ドメインに集約しているとそのドメインがペナルティを受けたときにサイトが全て飛ぶと思っている人が多いわけです。違います。
主ドメインとサブディレクトリ(サブドメイン)は別ものです。サブディレクトリがペナルティを受けても、主ドメインが同じようにペナルティを受けるわけではありません。その逆もしかりです。
ですので、リスク分散という考え方は大事だと思いますが、ドメインを分けることがリスク分散ではないということです。
関連記事:Yahoo!砲によるアクセス急増でロリポップのサーバーはこうなりました
まとめ
同一ドメインでの運用にはコストや手間の面でメリットがあるのは明らかだと思います。
私は「同一ドメインでの複数サイト運用」には明確なメリットがあると考えていますので、1ドメインでの運用で十分だと思いますが、皆さんはどのようにお考えになったでしょうか。
ちなみに「サイトが飛ぶかもしれない」というリスクを絶対に回避したいのであれば、ドメインを分けるだけでは足りないと思っています。
GoogleアナリティクスやサーチコンソールのアカウントもGoogleは見ているかもしれませんので、同一人物の運営サイトだと知られているかもしれません。Googleは管理画面などへのアクセス元IPも調べているかもしれません。そうすれば何かペナルティを受ければ、所有サイトを芋づる式に飛ばされる可能性も否定できません。
もちろん、サイトごとにIPアドレスを分散させておくことは大前提になります。
このようにリスク回避に絶対はありませんので、何を優先したいのかは自分の中でしっかりと確立しておかないと様々な情報に振り回されることになります。
コストなのか、サイトが飛ぶリスクなのか、SEOなのか、しっかりと決めて取り込むことが大切になると思います。
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