2015年9月現在の日本国内におけるブラウザシェアを調べました。
ソース元はアイルランドのアクセス解析サービス「StatCounter」を利用しています。国内ではあまり聞き慣れないStatCounterですが、具体的な活動内容については「Google検索、米国市場でのシェアが過去最低に FirefoxのYahoo!移行で──StatCounter調べ」の記事が参考になると思います。
Web制作に関わる方にパソコン、スマホ解像度のシェアやOSシェア等もまとめていますので、是非ご活用ください。
2015年 国内ブラウザシェア [デスクトップ/タブレット編]
2015年9月現在の国内ブラウザシェアを抽出しました。
【対象デバイス】 デスクトップとタブレット
【抽出期間】 2014年8月~2015年8月(直近1年1ヶ月)
IEのシェアは約4割と一昔前に比べてかなり落としていますね。逆にGoogle Cromeが3割を超えてIEに迫る勢いとなっています。
【関連記事】モニター解像度のシェアを調べてみた(2016年6月版)
ブラウザバージョン内訳 [デスクトップ/タブレット編]
合わせてブラウザバージョンの内訳もチェックしておきます。
データの抽出条件は上記グラフと同じ(直近1年1ヶ月)です。Google ChromeとFirefoxのバージョンは多岐に渡るため、今回のデータでは1つにまとめて抽出しています。
これまでデスクトップのブラウザバージョンを把握しておく最大の目的はIE6の存在だったという方も多いと思いますが、WindowsXPがサポート終了した現在では、IE6はTOP10にも入っていないことが分かります。今後はIE6用の個別対応は徐々に打ち切られていくのではないでしょうか。
もちろんWeb制作の現場では、どこまで古いブラウザをサポートするのかは大事な取り決めとなるでしょうから、主要なブラウザバージョンは押さえておくことは今後も必要だと思います。
国内ブラウザシェアの推移 [デスクトップ/タブレット編]
2015年9月現在の国内ブラウザシェアの推移を抽出しました。
【対象デバイス】 デスクトップとタブレット
【抽出期間】 2012年8月~2015年8月(直近3年1ヶ月)
ブラウザバージョン推移の内訳 [デスクトップ/タブレット]
ブラウザバージョンの推移を合わせてチェックしておきます。データの抽出条件は上記グラフと同じ(直近3年1ヶ月)です。
ブラウザシェアのデータから何を得るか
ブラウザシェアは制作側の立場からすると非常に大事な情報ですが、この数字だけ追いかけても明確な答えが返ってこないかもしれません。ブラウザシェアの情報を把握してどのようなサイト改善に役立てるかが大事だと思います。
余談ですが、当ブログに訪問される方は圧倒的にGoogle Chromeをご利用の方が多く一般的なシェアとは大きく異なります。サイトによってユーザー層は異なりますので、すべて一般的なシェアを基準にするというのは少し違うということですね。
ブラウザシェアから訪問ユーザーの特性を推測する
自サイトに訪問するユーザーのブラウザシェアが分かればある程度の特性を推測することができます。
私の回りでもWeb関連の仕事をしている方はGoogle ChromeやFirefoxを利用されている方が多いです。当ブログの記事テーマはリスティング広告関連が多いこともあり、Webに従事されている方に多く見て頂いている傾向があるようです。
業種によっては一般的なデータ通りに、IEからのアクセスが半数近く占めるサイトもあります。個人的な見解ですが、Google ChromeやFirefoxのユーザー層と少し異なり、比較的ライトユーザーが多いように思います。普段あまりパソコンを操作していなかったり、購入したままブラウザを変更したことがない、または、企業パソコンを利用している場合はブラウザを勝手にインストールできないというパターンも考えられますね。
こういった分析をすることで、より具体的な改善策が見えますので、一般的なブラウザシェアの情報と合わせて、自社サイト(クライアントサイト)に訪問するユーザーのブラウザシェアも合わせて把握されることをおすすめします。
まとめ
ブラウザシェアの情報はWeb制作の現場にとって必要不可欠な情報です。最新の動向を把握しておくことと合わせて、自社サイト(クライアントサイト)のアクセス解析から、そのサイトのブラウザシェアも同じように把握しておく必要があります。
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どちらか一方のデータだけで改善を行うのではなく、両方を把握した上で適切な改善、運用ができるようお役立て頂ければと思います。
ご参考になりましたら幸いです。
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