突発性難聴と思っていたら聴神経腫瘍だった話

日頃から耳鳴りと難聴を繰り返すので、掛かりつけの医師に紹介状を書いてもらい、大きな病院でMRI検査を受けることになりました。耳鳴り暦はもう10年になります。

私はこれまでの人生で三回、突発性難聴に似た症状を経験しています。ある日突然、耳鳴りと難聴が発症します。「キーン」「ピー」という高音の耳鳴りです。

その度に医師からは「恐らく突発性難聴だろう」と言われていたのですが、実は突発性難聴は再発しないと考えるのが一般的だそうです。

だったら私の病気は何なのだ…と、ずっと思っていました。

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初めてのMRI検査

突発性難聴になった場合、4割の人はめまいも伴うようです。突発性難聴が真の原因であれば、めまいも再発はしないそうです。

私はめまいの症状はなく、二年に一回ぐらいのペースで耳鳴りと難聴のみを再発していました。それでも十分つらいですが。

再発を繰り返すこともあって、自分の病気を「メニエール病かな」と思っていたのですが、MRI検査を受けた結果、「聴神経腫瘍」と診断されました。「腫瘍」と聞いて「癌」だと思った私は目の前が真っ暗になりました。人生もう終わり…?と。

細胞検査はしていませんが、MRIの画像による診断ではほぼ聴神経腫瘍で間違いないとのことでした。腫瘍は「恐らく良性」だといわれています。

万が一、悪性腫瘍だと恐いので、できれば確実な診断結果が欲しいところですが、それには頭を開けなければいけません。んん…そこまではできません。

良性の腫瘍であることを祈りつつ、今後の治療に挑むことにしました。

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聴神経腫瘍とは

聴神経腫瘍は、脳腫瘍の一種で脳腫瘍患者の7~8%を占めるようです。

聴覚に影響する「蝸牛神経」と「前庭神経」を合わせた第八脳神経にできる良性の腫瘍です。この第八脳神経のことを聴神経と呼ぶことから、一般的に聴神経腫瘍というそうです。

医師によると、聴神経腫瘍と診断された場合はほぼ良性の腫瘍だと思って問題ないとのこと。私もそう信じたいです。

聴神経腫瘍が発症するのは10万人に1人の割合で、確率にすると0.001%。私はどんな奇跡的な確率を引いたんでしょうか。そんな確率が引けるなら宝くじに当たってほしいんですけど…。今まで3,000円以下しか当たったことないのに。

聴神経腫瘍と診断されましたが、起こる症状に変わりはありません。突発性難聴と診断されていたときと同じです。不定期で耳鳴りや難聴が起こる状態が続いています。めまいは今のところありません。

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聴神経腫瘍と分かるまで

10年前ぐらいから、二年に一回ぐらいの頻度で突発性難聴を疑う症状が出ていました。耳鳴りと難聴です。

突然「キーン」や「ピー」という耳鳴りが片方の耳で起こるようになり、時間の経過とともに壊れたラジオのような「ギギー」とか「ガガガー」のような音に変わってきます。マイクとスピーカーがハウリングした時の音にも似ています。

ハウリング状態になると、単なる耳鳴りではなく聴力が落ちている状態になっていました。真っ直ぐ歩くだけでもしんどくなってきます。三半規管にダメージがあるからでしょうか。

聴力検査をすると特定の周波数が聞こえていないことが分かりました。そうなると難聴を伴っていますので、安静にして薬を服用しなければいけません。

これまでに三回、ハウリング症状が出て耳鼻科に通いました。幸いにも聴力はなんとか回復していましたので、それ以上に原因を追求することもなく、ストレスだろうと思って経過観察としていました。

突発性難聴は再発しないとされていますので、何度も難聴を繰り返す場合はメニエール病と診断される場合も多いようです。メニエール病も原因不明で発症することが多く、ストレスが原因と診断されることもあります。

先日、四回目の突発性難聴になったとき、あまりに再発を繰り返すのできっちりと調べておこうという話になり、人生初のMRI検査を受けることになりました。

そこで聴神経腫瘍が見つかりました。

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聴神経腫瘍の症状

人によって症状は異なるようですが、私の場合は耳鳴り難聴の症状が出ます。特に仕事でパソコンの画面を長い時間、見続けると耳鳴りが発症しやすいです。

他の症状は今のところありませんが、聴神経腫瘍の初期症状として50%の確率でめまいが起こるそうです。

聴力検査をすると、私の耳は下図のように特定の周波数が聴き取れない状態だと分かりました。

聴神経腫瘍の症状として、突発性難聴やメニエール病と同じようにめまいや立ちくらみ、耳鳴り、肩こり、頭痛、難聴などを併発するそうです。

うるさい場所に行くとすぐに耳鳴りする体質だったので、三半規管が弱いのかと思っていましたが、恐らく聴神経腫瘍が原因だったのでしょう。

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聴神経腫瘍の治療方法

掛かりつけの医師によると、聴神経腫瘍の治療は以下の3つだそうです。

  1. 外科的手術
  2. 放射線治療(ガンマナイフ)
  3. 経過観察

現在、私が言われているのは(3)の経過観察です。

内耳道と呼ばれる神経が通る穴に腫瘍があるようで、大きさは1cm弱です。1cm弱といわれても大きいのか小さいのかよく分からないのですが、今のところ生活に支障がないので定期的に検査をしながら様子を見ることになっています。

どれぐらいの期間でどんな大きさに成長するかは個人差があって分からないため、手術しなくても生活できるならそれを続けるべきとの見解でした。

外科的手術は根本的な原因を取り除くことができる有効な手段ですが、聴力を100%維持することはできないそうです。手術に成功しても聴力は60~70%に落ちるとのこと。こうなると手術するかどうかは賭けのように思えてきます。

さらに私自身が不安に思う要因としては、腫瘍のある場所です。

ネットで調べている最中に聴神経腫瘍の手術写真も見てしまったわけですが、神経だらけのところを切る手術なんですね…。「電気信号の~」とか「脊髄の~」というように第八脳神経(聴神経)はとても大事な場所だと分かりました。

外科的手術のリスクとして、顔面麻痺などの後遺症や合併症を引き起こす可能性もゼロではないらしく、今のところ「じゃあ手術します」とは決断できそうにありません。

腫瘍の大きさと症状を見ながら、しばらくは経過観察を続けます。

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今後に向けて

今のところは経過観察ということになっていますが、5年、10年という期間で考えると、いつかは腫瘍も大きくなって神経を圧迫するときがやってくるでしょう。

そうなるとめまいや顔面麻痺などの症状も頻繁に発症してしまうようです。

聴力は一旦落ちて固定されてしまうと一生回復しないそうです。そのため、今のうちに外科的手術をして60~70%の聴力を救出するいう選択肢もあります。

大変な病気になってしまったと思いますが、幸い、早めに見つけることができたことでじっくり考える時間はもらうことができました。

どのように生活し、どのような治療をしていくのか、少しずつ考えていきたいと思います。

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