「脇汗の量が半端じゃないんだけど…普通はどれぐらいなの?」
脇汗が多く、脇のニオイや衣服への汗ジミで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
脇汗についての知識を深め、適切な汗のケアをして快適な日々を過ごせるようにしていきましょう。
一日にかく脇汗の量の平均は?
人が一日にかく汗の量は、Ban製品サイトによると約900mlで、脇汗はその1%だそうです。
また日経トレンディネットでは、一日にかく汗の量は500~1500mlとされていますので、これらを平均して考えると体が一日にかく汗は1000ml前後、そのうち脇汗は10ml前後と考えられそうですね。
もちろん汗の量は、季節や運動量、体質に大きく左右されると思いますので、絶対的な数値ではないと思いますが、参考にはなると思います。
ただ、10mlといわれてもいまいちピンと来ないですよね。
例えるなら、お寿司を買ったときに添えられているお魚型の醤油入れがありますよね。
一般的なサイズだと1本あたり大体2~3mlの容量ですので、4本分ぐらいをビュビュビュビュと出したぐらいです。(って、逆に分かりにくいかもですが…苦笑)
4本分を使うと小皿にはそこそこの量の醤油が溜まりますから、脇汗も1%といえどそれなりの量は出るんですね。
脇汗はどこから出るの?
脇にはエクリン線とアポクリン線の2つの汗腺があり、そこから汗が出ます。
エクリン線は全身にある汗腺で、体温を調節する(蒸発させる)ために汗を出します。
一方、アポクリン線は脇や乳輪、へそ、肛門の周辺にだけあり、体温調節の役割はなく、体臭を作るために汗を出すといわれています。
アポクリン線が多い人はワキガ体質の傾向があり、逆に全く存在しない人もいます。
脇汗はいつ出る?
汗が出るタイミングは大きく分けて3つあります。
先ほどご説明した2つの汗腺であるアポクリン汗腺とエクリン汗腺は、出るタイミングが異なります。
アポクリン汗腺 | エクリン汗腺 | |
---|---|---|
温熱性発汗 | ー | 〇 |
精神性発汗 | 〇 | 〇 |
味覚性発汗 | ー | 〇 |
それぞれの発汗の役割は、以下のようになっています。
- 温熱性発汗:体温調節をするための汗
- 精神性発汗:緊張したり、興奮する時にかく汗
- 味覚性発汗:辛いものを食べた時にかく汗
脇汗はどんな臭い?
脇からニオイがすると「脇汗が臭い」と思ってしまいがちですが、実は汗自体は無臭です。

無臭の汗がどうして臭うの?
汗自体は無臭ですが、脇の下の細菌が汗を分解するときに不快なニオイが生じます。
エクリン線から出る汗は99%が水分ですので、細菌に分解されてもあまりニオイは生じませんが、アポクリン線から出る汗にはアンモニアや脂質が多く含まれており、細菌に分解されると強いニオイになります。
脇汗をかいたまま放置していると、時間とともに細菌が汗や皮脂を分解するので、脇の下が臭くなるというわけです。
脇汗が多いのは病気?
脇にはエクリン線とアポクリン線の2つの汗腺があるため、汗をかきやすい部位といえます。
脇汗で洋服に汗ジミができてしまう方も多いと思いますが、ケアをすれば仕事や生活に支障がないというレベルであれば、脇汗が多くても病気とは考えなくてよいでしょう。
脇以外にも、手のひらや足の裏から大量に発汗する方がいます。
手の汗がひどくて、手に持った書類がビチャビチャになるなど、日常生活が困難な場合には多汗症と診断されることもあります。
自分が多汗症かどうか心配な方は、一度、専門のクリニックに相談してみるとよいでしょう。
脇汗の抑え方
脇汗を抑えるには、デオドラントの使用が最も効果的です。
デオドラントを使用して脇汗を抑え、さらに汗取りパッドなどで衣服への汗ジミを予防しましょう。
汗を抑えることで、脇のニオイ発生も防ぐことができます。
汗とニオイを予防して、快適な日々を過ごせるようにしたいですね。
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