ワキガを抑えるためには入浴はとても効果的です。
ワキガ臭の原因のもととなるのは汗や皮脂の汚れですので、入浴してしっかりと洗い流すことでワキガを抑えることができます。
また、汗をかくという習慣もワキガを抑えるためには大切です。
シャワーだけより入浴することが大切

いつもシャワーだけなんだけど、お風呂にも浸かったほうがいいのかしら?
シャワーは汗や皮膚表面の汚れをサッと洗い流すことはできますが、毛穴やシワにつまった汚れは落とせません。
毛穴やシワに残った汚れはニオイのもととなります。
「シャワーだけどボディソープでしっかり洗ってるよ」と思われるかもしれませんが、カラダをゴシゴシ洗いすぎると、皮膚表面を守る善玉菌がたくさん洗い流されてしまい、ニオイのもとを作る悪玉菌が繁殖しやすくなってしまいます。
軽くカラダを洗ってからお風呂にゆっくりつかるだけで、皮脂や汚れはしっかりと落ちます。
また、シャワーだけでは汗をかくことがないため、汗腺を活動させることがありません。
日頃から汗腺を定期的に活動させることは、ワキガを抑えることにつながってきますので、シャワーだけでなく、お風呂に浸かる習慣がオススメです。
入浴は汗腺トレーニングの役割がある
入浴はシャワーだけで済ませるときと違って、入浴中と入浴後に汗をかくことができます。
「汗をかく」というのは言い換えれば「汗腺が活動している」状態です。
ワキガを抑えるためには、汗腺が正しく活動しているかどうかが大きく影響します。
汗腺の機能が低下するとどうなる?
最近はエアコンで快適に過ごせるようになっているので、汗をかく機会は少なくなっています。
汗を分泌する汗腺は、汗を出す機会が少ないとすぐに弱ってしまい、機能が低下します。
汗腺の機能が低下すると以下のようなトラブルが生じます。
- カラダに必要なミネラル等をろ過しきれず分泌してしまう
- ミネラル等を多く含んだベタベタの汗になる
- 活動する汗腺の部位が限定的になり大汗になる
これらは細菌による汗の分解がしやすいという悪い条件ばかりです。
汗腺の機能が低下するとニオイの悪化につなってしまうため、日頃から正しく汗をかく(汗腺を活動させる)ことが大切になってきます。
正しい入浴法
ワキガを抑えるためには、汗腺を活動させて「良い汗」をかく習慣にすることが大切です。
入浴が終わったら温かいシャワーを浴びて、体をサッパリさせて上がりましょう。
正しく体を洗う
体をゴシゴシと洗うほうが汚れが取れそうに思われがちですが、実は肌にダメージを与えて脇のニオイの悪化につながりますので、優しく洗うように心がけましょう。
石鹸やボディソープをよく泡立てて、肌をなでるように洗うだけで十分に汚れは落ちます。
ゴシゴシと洗ってしまうと、皮膚上の善玉菌が洗い流されて悪玉菌が繁殖しやすくなり、ニオイの原因となります。
また、肌荒れにより皮膚が乾燥しやすくなり、汗や皮脂を余計に分泌しやすい体質になってしまいます。
ぬるま湯でゆっくり入浴する
汗腺を活動させて体の中の老廃物をしっかり出すためには、36~38度ぐらいのぬるま湯でゆっくりと入浴することがオススメです。
20~30分ぐらいを目安にするとよいでしょう。
じんわりと汗が出て、汗腺が活動をし続けてくれます。
熱いお風呂は半身浴で
お風呂は毎日の習慣ですので、ぬるま湯では疲れが取れにくい、気分がサッパリしないという方もいらっしゃるでしょう。
いつも通りのお風呂(38~40度ぐらい)で入浴したい方は、のぼせるのを防止するために半身浴で浸かるようにしてみましょう。
入浴後の水シャワーやエアコン直行はNG
入浴後に体を冷やす目的で水シャワーをしたり、エアコン前に直行する方がいますが、一気に体を冷やすとせっかく開いた汗腺が閉じてしまい、活動しなくなってしまうので止めておきましょう。
また、汗腺が閉じると上手く体温調節ができなくなってしまいます。
入浴後は、自然に体温が下がるのを待ち、出た汗をこまめに拭くようにしましょう。
寝る直前の入浴はNG
入浴後は体温が上がりますので、そのまますぐに寝てしまうと体は体温を下げるために睡眠中に多くの寝汗を出そうとします。
睡眠中は寝汗を放置してしまうことになりますので、朝起きたらワキガのニオイがきつくなっていたり、体が汗臭くなる原因となります。
入浴は寝る一時間前までには済ませるようにしましょう。
ワキガに効果的な入浴剤
お酢(クエン酸)風呂
お酢には殺菌作用のあるクエン酸が含まれており、肌を弱い酸性に保つことで細菌の増殖を予防してくれます。
作り方は、コップ半分~1杯を浴槽に入れるだけです。
お酢の匂いはほとんどしませんので、自宅の浴槽でも気軽にできます。
重曹風呂
重曹はお湯をアルカリ性にすることで、古い皮脂や角質汚れを洗い流す効果があります。
アルカリ性は酸性系を中和する働きがあるので、酸っぱい匂いの体臭をケアしたい方にオススメです。
作り方は、大さじ1~2杯程度を浴槽に入れるだけOKです。
重曹風呂の注意点としては、アルカリ性は脇の下の細菌が繁殖しやすい環境でもあるため、毎日のように重曹風呂に入るとニオイを悪化させてしまう可能性もあります。
汗の量やニオイの変化をチェックしながら、間隔を空けて利用するようにしましょう。
ミョウバン風呂
ミョウバンは皮膚を酸性にすることで、脇の下の細菌の繁殖を抑制してくれます。
また、ミョウバンには殺菌作用や制汗作用もあるため、体臭ケアに適しています。
作り方としては、水とミョウバン50gを空の1.5リットルペットボトルに入れて、よく振って混ぜ、にごりがなくなるまで1~3日ほど待ちます。
にごりのなくなったミョウバン水を大さじ2杯程度、浴槽に入れてできあがりです。
入浴後のケアについて
ワキガを抑えるためには、入浴後のケアもしっかりと行うことが大切です。
入浴によって体温が上がり、脇汗がじんわりと出てきますので、その脇汗を放置せずにデオドラントシートでこまめに拭き取りましょう。
このとき、乾燥したタオルでゴシゴシと脇の汗を拭き取ってしまうと、肌が乾燥して返って汗をかきやすくしてしまいます。
汗の拭き取りには保湿成分を含んだデオドラントシートを使用しましょう。
体温が下がって汗が止まったら、早めにワキガ対策クリームを脇に塗ることで、その後のニオイの発生を予防することができます。
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