「最近、子供の脇のニオイがきつい気がする。ワキガかしら…?」
思春期の子供の体や服から、ツーンとしたワキガ臭を感じたことのある親御さんも多いのではないでしょうか。
汗臭さとは違う別のニオイに「ワキガかしら…?」と不安になられることもあるでしょう。
子供からワキガのニオイがしたときは、親子ともにパニックにならないように注意して、脇のニオイケアを進めていくことが大切です。
ワキガの症状が出るのは思春期から
子供のワキガは、思春期(第二次性徴期)の頃から症状が出始めます。
成長が早ければ、9歳(小学3年生)あたりからワキガのニオイがする子供もいます。
平均すると16歳前後でワキガを発症することが多いといわれています。
性ホルモンの分泌でワキガが強くなる
ワキガのニオイのもととなるのはアポクリン汗腺からの汗です。
アポクリン汗腺はワキガ体質の人には生まれたときからあるのですが、性ホルモンが分泌されるまでは活発に活動をしませんので、ワキガのニオイはほとんどしません。
成長が進み、思春期になると性ホルモンが分泌され、アポクリン汗腺が活発に活動して汗を分泌するため、ワキガのニオイがするようになります。
関連 ワキガの原因について
親がワキガなら遺伝した可能性も
ワキガ体質になる原因は大半が遺伝です。
ワキガは優性遺伝のため遺伝しやすく、親のどちらかがワキガなら50%、両親ともワキガなら75%で遺伝するといわれています。
もし親のどちらかがワキガ体質を自覚されているのであれば、子供がワキガ体質になることは確率的には十分ありえます。
ワキガかどうかはおよそ判断できます
洋服や体操服の脇の周りに黄色い汗染みがあるようなら、汗っかきで臭いのではなく、ワキガの症状かもしれません。
ワキガ体質かどうかを判断するために、ワキガ体質のセルフチェックをしてみるのもよいでしょう。
もちろん、チェックに当てはまるからといってワキガであると決まるわけではありません。
ワキガの可能性が高い場合には、ニオイケアについて一緒に考えてあげることが大切です。
ワキガのことをどう伝えるべき?
子供のワキガが気になったとき、親はどう伝えるべきか悩まれると思います。
体臭は大人でも深く悩んでしまうデリケートな問題ですので、子供に伝えるとなるとなおさら気を使いますよね。
伝え方の選択肢は大きく分けると3つです。
子供の性格や、成長の具合によって適していると思う選択肢を選びましょう。
- 脇が臭っていることを親がハッキリ伝える
- 信頼できる身内や友人にこっそり伝えてもらう
- 直接的には言わず、遠回しに話をして自覚してもらう
どの選択肢を取った場合でも「あなたの脇は臭っているよ」という事実は、最終的に本人に自覚してもらう必要があります。
家族で悩みを共有することも大事
「可哀そうだから」という親心で、ワキガのことをぼやかしたい気持ちは分かりますが、結果的に子供につらい生活をさせてしまうことにつながりますので、ワキガと向き合うためにも事実はきっちりと伝えるようにしましょう。
また家族で悩みを共有することで、ワキガ対策を恥ずかしがりながらするのではなく、前向きに取り組むことができます。
「お父さんやお母さんもエチケットとして脇のニオイはケアしてるんだよ」と、子供と同じ立場になることで、子供も「どうして自分だけ…」と悩まずに受け入れることができるでしょう。
ワキガによるいじめを予防する
子供の世界は、時に大人の世界よりも残酷です。
相手の気持ちや自分の立場を考えることなく、思ったままに行動したり、伝えたりするからです。
「あいつ臭ぇよな」や「ニオイがうつるから近寄らないで」といったひどい言葉も容赦なく使います。
子供がワキガであることを自覚せず、ニオイをさせたまま学校生活を続けていると、いじめの対象になってしまう可能性も否定できません。
そのためにも、子供には脇が臭っていることをちゃんと伝え、どのようにケアするかを親子で話し合うことが大切です。
子供に教えるワキガ対策
子供がワキガだと自覚したら、ワキガ対策についても相談に乗ってあげるようにしましょう。
食生活や生活習慣を改善することで、ワキガの強さもある程度は抑えることができますので、家族でサポートしながら取り込むようにしましょう。
また、ニオイケアをするにはデオドラントの併用がとても大切です。
ただ、デオドラントには肌を痛めてしまう製品もありますので、何でもよいというわけではありません。
子供や敏感肌の人でも使える製品かを確かめてから使うようにしましょう。
また、毎日デオドラントを塗ることを嫌がるお子さんもいると思います。
そういった場合は、脇に塗るデオドラントではなく、衣類にスプレーするタイプの消臭剤を使うのもよいでしょう。
ワキガの手術はよく考えてから
ワキガのニオイを抑える手段として、ワキガ手術をするという選択肢もあります。
ですが、成長期の子供は以下のような理由から、病院やクリニックに相談に行っても手術を断られるケースがあります。
- 汗腺が成長段階のため、除去しても再発する可能性が高い
- 手術後しばらくは学校生活(体育やプール)に影響が出る
そして何より、健康な体にメスを入れるわけですから、どれだけ安全といわれる手術でもリスクはあるわけです。
親の意思で手術を急がなくても、それ以外の方法でニオイを抑える方法を色々と試してみることも大切です。
本人が自分の意識で手術を受けたいと考えたら、そのときに親として相談に乗ってあげることがよいと思います。
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