人間ですから、誰しも好き嫌いがありますよね。
食べ物の好みや趣味、そして仕事で付き合う取引先(得意先)の担当者とも気が合う/合わないがきっとあるでしょう。私もあります。もちろん仕事ですので、そんなことでおろおろしていてはいけませんが。
人間ができている担当者はどんな人とも上手に付き合うことができます。そういった人は誰からも好かれますし、仕事も一緒にしたいと思う人がたくさん現れてきます。その分、競合が多くなるわけです。
「仕事がしやすい」は他社も同じように思っている
例えば、あなたの会社の商品を仕入れてくれる取引先があるとします。あなたは先方とのやりとりの担当窓口として業務をしています。
その取引先の担当者が優しくて気前がよく、仕事もできる人なら、あなたはその会社との取引が楽しいと思うはずです。そして、その会社と取引を長く続けていきたいと思うでしょう。しかし、そういった優れた担当者には人脈も多く、他の会社の営業にも広く間口を開けて対応してくれることが多いのです。
そうすると、仕事がやりやすいことに甘んじて業務を続けているといつの間にか他社に横取りされていた、なんてことも実際に起こりうるわけです。
他社が仕事をしたくない会社=アプローチし放題
一方、その会社の担当者が口うるさく、ケチで、仕事のできない人だったらどうでしょう。
新規に営業をかける会社があっても「なんだここの会社、めんどくせぇ」とか「こんな担当者と仕事やってたら赤字になるわ」と思う人が続出するでしょう。人間ですから当然です。
よって、そういう会社には誰も近づかないという状態になります。
実はこれこそがビジネスチャンスです。
回りが嫌がって近づかない得意先は、一度、懐にさせ入れば他に横取りされにくいのです。
また、そういう得意先に限って、一度、信頼を勝ち取るとその後はずっと慕ってくれる傾向があります。他の企業が相手にしないのですから、大事にしないといけないと得意先が思ってくれるのです。あなたはそれにきっちりと応えるだけで良好な関係を長く維持することができます。
最後に
繰り返しますが、優れた担当者がいる会社には様々な刺客が入り込んで来ます。ですから、現状で取引をしていたとしてもそこに甘んじていてはいけません。
自分の環境を思いだしてみてください。口うるさい担当者、仕事ができない担当者など、あなたが勝手に距離を置こうとしている会社や担当者はありませんか?
そういう会社こそ、嫌がらずに積極的にアプローチすることで他に横取りされない強固な関係性を築けるわけです。取引しやすい会社や担当者ばかりを大事にするのではなく、苦手で嫌いな取引先に思い切って飛び込んでみてください。
あなたを信頼してくれる日がきたとき、多少の横槍ではビクともしない関係性が築けているはずです。
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