コンタクトレンズを購入する際、パッケージにBCやDIA、PWRなどと記載されているのを見たことがあると思います。
コンタクトレンズにはたくさんの組み合わせパターンがあります。
これらの値はその中から自分の目にあったレンズを探すための基準になります。
BCとはベースカーブの略
コンタクトレンズが入っているパッケージに表記されているBCとは、ベースカーブ(Base Curve)の略称です。
例えば、BC8.6(または860と表記)は、コンタクトレンズの後面カーブが半径8.6mmの円と同じ丸みをしているという意味になります。
数字が小さいほどレンズのカーブはきつく、大きいほどカーブはゆるやかになります。
BCとは
レンズの後面カーブをいい、曲率半径で表す。単位は「mm」で表す。B.C.7.45mmということは、半径7.45mmの円周の丸みと等しい後面カーブのレンズを示す。
コンタクトレンズ各部の名称と規格 – 株式会社メニコン
「後面カーブって何?」という方もいらっしゃると思いますので、イラストで解説します。
BCとは、コンタクトレンズの後面カーブ(目に接触する面)の丸みの度合いを示すものと理解しておきましょう。
BCが合っていないレンズを付けるとどうなる?
自分のBCの数値は眼科医やその併設のコンタクトレンズショップで計測してもらうことができますので、できるだけ適切なレンズを選ぶようにしましょう。
「検査は面倒くさいから適当に選ぼう」と思っていませんか?
実は、ソフトコンタクトレンズの場合は素材が柔らかいため、多少の誤差があっても装着すること自体は可能です。カラコンもソフトレンズと素材は同じですので装着はできるでしょう。
ハードレンズの場合は素材が硬いため、違和感やゴロゴロ感がソフトレンズに比べて大きいといわれています。
いずれの素材でも自分の目にフィットしていないレンズを装着しているとズレやすかったり、目に張り付いてしまうこともあります。

できる限り眼科医や専門のショップに行ってBCを計測してもらいましょう。検査料は1,000円~2,000円が相場のようです。
こんな感じで自分のBCがいくつなのかを記載してくれます。私の場合は860ですので、BC8.6のレンズを選ぶということになります。
DIAとはレンズの直径のこと
コンタクトのケースには「DIA」という表示がありますね。
このDIAとは、直径を意味する「diameter」の略で「ダイア」と読みます。コンタクトレンズの直径のサイズを示します。単位はミリです。
販売されているコンタクトレンズのDIAは14.0mm~14.2mmが主流です。日本人の平均的な黒目の大きさを考慮された結果なのでしょう。
眼科医で正確に計測してもらうほうがもちろんよいのですが、別のサイズを選んだとしても0.1mm~0.2mmほどの誤差ですので、違和感なく使用できる場合もあります。
データだけをもらうのはNGな場合もある
眼科医によってはコンタクトレンズの検査データや処方箋だけを渡すということを行っていない場合もあるようです。
これには主に2つの理由が考えられます。
- 眼科医と提携しているコンタクトレンズショップ以外で購入されることを防ぐ
- 間違ったコンタクトレンズを購入して目にトラブルを発生させないため
つまり、検査データだけを渡してしまうと売上面も安全面も眼科医が関与できないという事態を防ぐ目的だと思います。
レンズメーカーによって同じBCの値でもカーブに若干の違いがあるようで、できるだけ信頼できるレンズを消費者に提供したいという眼科医の方針でもあるようです。こればかりはそれぞれの眼科医の方針ですので、ダメだと言われたらあきらめて他を探しましょう。もちろんそのまま眼科医で購入してもOKですよ。

最後に
気軽に購入できるようになったコンタクトレンズですが、大事な目に関する医療機器ですので、レンズを購入する前に検査を受けられることをおすすめします。
合わないレンズを装着していると目に負担がかかりますし、コンタクトを付けた目がずっと気になるのも嫌ですよね。
自分に合ったレンズを知って快適な生活を過ごしてくださいね。

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