FileMakerのライセンスについて調べてみた

ノンプログラマーでもシステムを容易に構築できるFileMakerはとても魅力的なソフトですよね。顧客管理や見積書作成など、社内でエクセル管理していたものをシステム化するのにちょうどよいソフトだと思います。

FileMakerを導入する際、意外とつまずくのがライセンスの解釈ではないでしょうか。私は思いっきり悩みました。FileMakerの公式サイトを見てもなかなか理解できませんでした…苦笑

今回はそんなFileMakerのライセンスについて解説しようと思います。

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ライセンスは永続と年間の2種類

FileMakerのライセンス形態は大きく分けて以下の2つです。

  • 永続タイプ・・・支払いは購入時の1回のみ
  • 年間タイプ・・・1年毎に更新費用が発生

これだけ見ると、当然「永続タイプ」のほうがよさそうですが、利用状況によっては「年間タイプ」のほうがよい場合もあります。

FileMaker Pro 14 のライセンスについて

FileMaker Pro 14には通常盤FileMaker Pro 14 Advancedという高機能盤があります。まずはお手軽に始めてみようという方は通常盤から導入されるとよいと思います。

1人~4人で利用する場合

FileMaker Pro 14を1人で利用する場合は「シングルユーザーライセンス」を購入することになります。このライセンスは永続タイプで、価格は38,000円(税抜)になります。支払いは初回購入時の1回のみです。

FileMaker Pro 14は1つのデータベースに対して同時接続数は5人までというルールがあります。App Storeで提供されているiOS向けの「FileMaker Go」という無料アプリなどを利用することで1台のデータベースに複数人でアクセスすることもできます。無料アプリは社内で何人インストールしていてもOKですが、データベースに同時に接続できるのは5人までですので注意しましょう。

FileMaker Pro 14を利用する人が4人までであれば、すべて「シングルユーザーライセンス」を購入することになります。この「4人で利用する」は「4人のパソコンにFileMaker Pro 14をインストールする」という意味です。

ですので、2人で利用する場合は、38,000円×2ライセンス=76,000円(税別)が初回の購入費用になります。3人~4人も同じ考え方です。

5人以上で利用する場合

FileMaker Pro 14を5人以上で利用する場合から、年間タイプのライセンスを選択することができます。前述しましたシングルユーザーライセンスを5ライセンス購入することもできます。年間タイプのライセンスは最低5ライセンスからの販売とルールで決められていますので、4人以下では選択できないようになっています。

年間タイプにはボリュームディスカウントがあり、

  • 永続タイプ(5ライセンス)・・・189,000円(税抜)
  • 年間タイプ(5ライセンス)・・・63,000円(税抜、1年分の利用料)

というコストになります。どちらが自社に適したプランかはご利用状況によって異なると思いますので、じっくり検討してみてください。

個人的には、5人以上で利用したい場合は年間タイプがおすすめです。

年間タイプのライセンスを購入しても1つのデータベースに対する同時接続数は永続タイプと同様に5台までです。

同時接続数を6人以上にするには

FileMaker Pro 14を1ライセンス購入すると1つのデータベースに5人まで同時接続できることが分かりました。では6人以上の同時接続を実現するにはどうすればよいのでしょう?

答えは「FileMaker Server 14」を購入するということになります。

FileMaker Server 14 のライセンスについて

FileMaker Server 14は、6人以上の同時接続を行う場合や、ブラウザを利用してのデータベース公開をする場合に必要です。デフォルトでは同時接続は1ライセンス分だけ付いていますので、利用する人数に応じて5ライセンス、10ライセンスと購入プランを選びます。

IEやsafariなどブラウザ経由でのデータベース公開は、FileMaker Pro 14を利用することになります。

バージョンアップについて

FileMaker Pro 14でバージョンアップが行われた場合、年間タイプのライセンスであれば随時最新版へアップデートすることができます。費用は無償です。

一方の永続タイプのライセンスの場合は、バージョンアップに費用がかかります。新規で購入するよりは安いですが、1ライセンスあたり20,000円ほど必要となります。

最後に

FileMakerを導入する際、少し複雑なので迷ってしまうこともあるライセンスの解釈ですが、仕組みを理解できれば分かりやすいと思えます。

ガッツリとプログラムを組むほど予算はないけどエクセル管理では限界だなぁというような場合には向いているのではないでしょうか。

ご参考になりましたら幸いです。

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