ワキガは遺伝しやすい傾向があり、両親(どちらか一方でも)がワキガ体質である場合は、その子供はワキガ体質になる可能性が高いといわれています。
ワキガ体質と遺伝の関係性を知り、将来、子供を授かるときにどんなことを気にしておくべきかをゆっくりと考えておきましょう。
漠然と不安を感じるのではなく、知識を持つことで解決できることがあると知って頂ければと思います。
ワキガは遺伝する?
ワキガが遺伝する確率
ワキガは優性遺伝のため、子供に遺伝しやすいといわれています。
優性遺伝とは、優劣の意味ではなく、遺伝的に複数の形質が組み合わせった場合に優先されて現れる形質のことです。
両親のどちらかがワキガであれば50%、両親ともにワキガであれば75%で遺伝するといわれています。
優性遺伝には他にも、髪の毛のクセや二重まぶた、身長の高さなどがあります。
ワキガと耳垢の関係
耳垢には、乾いた耳垢と湿った耳垢の2つのタイプがあります。
後者の湿った耳垢の場合、80%ほどの確率でワキガ体質の傾向が見られるそうです。
ワキガ体質の人は耳の中にもアポクリン汗腺があり、そこから出た汗が混じってドロッとした耳垢になるといわれています。
さらにワキガ体質の人に限ってみると、100%に近い確率で湿った耳垢といわれています。
ワキガ体質の人は、脇に大量の汗をかく多汗症も併発していることが多いようです。
ですので、ワキガ体質かどうかを見分ける上で、耳垢が乾いているか湿っているかは重要な判断基準となります。
日本では少数派
世界的に見るとワキガ体質の人のほうが多いのですが、日本人では少数派です。
ワキガ体質の割合が白人では80%、黒人ではほぼ100%に対し、日本人はわずか10%といわれています。
海外製のデオドラントがたくさん販売されているのは、こういった背景があるからです。
一方、ワキガの治療や手術においては、日本のほうが「体臭があるのはよくない」という風習があるため、医療技術も進んでいるといわれています。
関連 ワキガの原因について
子供に遺伝したら、いつ頃に分かる?
子供にワキガが遺伝している場合は、思春期の頃からワキガのニオイが強くなり始めますので、普段の体臭や洗濯物に少し気をつけて生活してみましょう。
汗臭さとは別の強いニオイがするようなら遺伝している可能性もあります。
また、衣服の脇の部分に黄ばみができているかもチェックするとよいでしょう。
ワキガ体質でない人でも同じ衣服を長く着ていると、汗や洗剤の洗い残しが蓄積することによりうっすらと黄ばんでくることもありますが、ワキガ体質の人の黄ばみは少し原因が異なります。
ワキガ体質の人の汗には、リポフスチンという特有の色素が含まれているため、新しい服でも早くから黄ばみができやすいといわれています。
突然ワキガになることはある?
ワキガは遺伝による体質でほぼ決まっていますので、ある日突然、ワキガになるということがまずありません。
ですが、同じワキガ体質の中でも、ニオイの強い重度の人から、ほとんど臭わない軽度の人までいます。
ほとんど臭わない軽度のワキガの人も、体臭を強くする食べ物ばかりを食べていたり、生活の乱れ、ケアのし忘れなどで、徐々に体臭が強くなってしまうことはあります。
生活スタイルが乱れると汗の成分や量が変わってきますので、それに伴ってニオイもきつくなるわけです。
関連 体臭を抑える食べ物は?
日々の暮らしで体臭予防
ニオイの強さは、食べ物や生活習慣、着ている衣服などによって大きく異なってきます。
日々の暮らしの中でできるニオイ対策もたくさんあります。
ニオイを抑えようと意識して生活するのと、自由気ままに食べたり服を選んだりというのではニオイの強さもかなり違ってきます。
ワキガ体質であってもワキガ対策をしっかりしておくことで、日常生活では不便のないように過ごすことができます。
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