「生理のとき、ワキガがきつくなってる気がする…」
生理や出産の前後は体内で分泌されるホルモンの影響で、ワキガや体臭がきつくなることがあるといわれています。
また、ホルモンバランスの乱れによって体臭が変わることがありますので、ストレスを溜めないように心がけたり、食生活や生活リズムを整えることが体臭の予防には大切です。
ワキガとホルモンの分泌について
成長の過程で、性ホルモンは思春期の頃(第二次性徴期)から体内で分泌され始めます。
ワキガの原因となるアポクリン汗腺も思春期の頃から発達し、活発に汗を出すようになるため、遺伝的にワキガ体質の人はこの頃からワキガのニオイがするようになります。
その後、ホルモン分泌が減少してくる更年期(50代前後)になると、ワキガに悩む機会も徐々に減ってくるといわれています。
こういった理由から、ホルモンの分泌はワキガにも影響があると考えられています。
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生理前後のニオイ
生理前後は女性ホルモンの影響で皮脂線が活発に活動するため、皮脂腺に脂質が詰まりやすくなり、詰まった脂質が時間とともに酸化するため、ワキガも強くなりやすいといわれています。
また、ニオイを感じる感覚も生理中で変わることがあり、普段よりも自分の体臭が気になるという方が多いのかもしれません。
なお、ホルモンの影響といっても体内で分泌されるホルモン自体はごくわずかで、人が生涯で分泌するホルモンの量は、わずかティースプーン1杯分ともいわれています。
ほんのわずかな量でも、ホルモンの分泌は私たちの体に大きな影響を与えるんですね。
生理前後のワキガ臭を抑えるには、脇の下の汗や皮脂をデオドラントシートなどでこまめに拭き取り、清潔にしておくように心がけましょう。
生理中のデリケートゾーン
生理中はワキガだけでなく、デリケートゾーンのニオイも体臭をきつく感じさせる原因になる場合があります。
通気性のよい生理用品を使用し、デリケートゾーンの蒸れによるニオイがする前に交換するなどニオイケアを意識しておくとよいでしょう。
陰部の周りはアポクリン汗腺がありますので、すそワキガと呼ばれる強いニオイが生じる体質の人もいます。
特に、普段からワキガが気になっている場合は、生理中にデリケートゾーンが蒸れることですそワキガのニオイがきつくなっている可能性もありますので、脇も陰部の周りも清潔に保つことを心がけるとよいでしょう。
妊娠・出産前後のニオイ
妊娠や出産前後は、女性の体は多くのホルモンの影響を受けます。
陣痛に耐えるための準備や出産後の心の準備、母乳を出すための準備など、様々なホルモンが分泌されます。
妊娠や出産前後はホルモンの分泌により様々な体の変化があり、これらのホルモンバランスが乱れると体臭にも影響が出てくることがあるようです。
出産を終えてしばらくすると体内のホルモンバランスが変わり、体臭にも変化が出てくることが考えられます。
きつくなった体臭は元に戻る?
私たちはホルモンの分泌によって、体臭だけでなく心や体に大きな影響を受けています。
一時的にきつくなった体臭も、体内のホルモンバランスが変われば、また変わることも十分に考えられます。
汗の成分なども変わっていることもありますので、日頃から使用しているデオドラントではなく違った種類のケアを試してみるのもよいでしょう。
生理や妊娠で「体臭がきつくなった…」と悲観的にならずに、その時にできるワキガ対策を続けることが、快適な日々を過ごすためには大切になってくるでしょう。
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