「モバイルアプリなんて最初から配信除外してるよ」という方にはあまり関係ない話ですが、WebサイトとモバイルアプリにおいてDN広告のクリック率がどれぐらいの違うのかも含めてご紹介します。
※本来、スマホの場合は「タップ」と呼ぶべきですが、記事では便宜上「クリック」を使っています
これからディスプレイ広告(YDN/GDN)を始める方、運用を始めて間もない方は下記の運用マニュアルもぜひ合わせてご覧ください。現場で使えるディスプレイ広告の運用ノウハウをまとめています。
モバイルアプリの広告クリックについて
モバイルアプリの広告すべてがそうだとは言いませんが、イメージとして「指が当たった」「広告と思わずクリックした」というような感じで「アクセスするつもりはなかったけど偶然クリックした」というパターンが多いと思います。
ですので、こういった経緯でアクセスするユーザーにはコンバージョンを期待するのは難しいですね。
Googleアドワーズにてプレースメントのレポートを見ると分かりますが、Webサイトとモバイルアプリでは広告クリック率に大きな差があることが多いです。
モバイルアプリの広告クリック率はかなり高い
これは経験上、大体どのような業種でも当てはまります。
過去に、ある商品で1ヵ月のクリック率を比較したところ、DN広告全体で「0.3%」、モバイルアプリ限定で「1.5%」と、5倍もの差がありました。
理由を知っていれば全然嬉しくないですよね。
アプリによっては、1ヵ月で50回ほどクリックされ、そのアプリのクリック数は10%近くを示していました。
もちろんですが、コンバージョンは発生していません。
全体的なクリック数で考えれば、モバイルアプリから訪問するユーザーはごく少数派ですが、それでも無駄なコストになりますよね。
モバイルアプリの広告を配信除外する方法
配信が不要だと思った場合は、個別または一括で除外設定されるのも良いでしょう。
すでにたくさんのサイトで設定方法は紹介されていますが、ご紹介しておきます。
管理ツール > ディスプレイネットワーク > プレースメント
上記の通りに管理画面を進んで、
ページ最下段の「キャンペーンの除外プレースメント」の「+除外設定」をクリックします。
ページ遷移後「プレースメント」の項目に対して、下記ドメインを登録します。
adsenseformobileapps.com
これで、モバイルアプリを一括で配信除外にできます。
「mobileapp::1」と「mobileapp::2」の違い
配信先レポートには「mobileapp::1」と「mobileapp::2」という名称が表示されます。「mobileapp::1」がiOS(iPhoneやiPad)アプリ、「mobileapp::2」がAndroid(アンドロイド)アプリです。
これらのアプリを個別に配信除外することもできます。Googleアドワーズの公式ヘルプに手順も紹介されています。
ターゲット設定するアプリの ID がわかっている場合: アプリの ID を次のフォーマットで入力します。
- iOS アプリ: mobileapp::1-<数字 9 桁のアプリ ID>
例: mobileapp::1-123456789- Google Play アプリ: mobileapp::2-(パッケージ名は Google Play ストアで確認することができます)
例: mobileapp::2-com.example.app
最後に
今回は、クリック率という観点から除外設定したほうが良いという内容でしたが、もうひとつモバイルアプリに配信しないほうが良い(と思われる)理由があります。
それは、やはりモバイルアプリの広告が迷惑として捉えられやすい傾向があるためです。
本来、ゲームにしてもツールにしても、ユーザーからすれば広告表示は迷惑な存在と思われがちです。
そういった目で見られるエリアに、自社商品やブランドのPRをすることが果たして望ましいのかどうかという考え方もあるかと思います。
なお、誤解がないように記述しておきますが、モバイルアプリへの広告配信がダメと言いたいのではありません。
向いている商品も世の中にはたくさんあると思います。
ただ、ポータルサイトなどに配信するのに比べ、ユーザー層が偏りやすいと思いますので、自社商品やブランドがそういった場所にニーズがあるのかどうかが見極めのポイントになると思います。
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