先日、人生4回目のMRI検査を受けてきました。
私は聴神経腫瘍という脳腫瘍の一種を患っておりまして、腫瘍の進行を把握するために定期的にMRI検査を受けています。発見までの経緯は「突発性難聴と思っていたら聴神経腫瘍だった話」をご参照いただければと思います。
医師からは良性だろうと言われておりますが、病理検査(腫瘍の組織を採取して顕微鏡で診断すること)をしているわけではありませんので「たぶん良性」という推測のもと、治療を続けています。
初めてMRI検査を受けてからもう3年ほど経過します。最初は色々と不安だったMRI検査ですが、4回目ともなると慣れてきます。直近の検査では、けたたましい音の中で2回ほど寝落ちしました(笑)
とはいえ、これから初めてMRI検査を受けられる方は、私が初めて受けたときと同じように不安でいっぱいだと思います。また、検査を受けるにあたって気になることもたくさんあると思います。
それらの不安を少しでも解消してもらえるように本記事を書きましたので、お役立ていただければ幸いです。

MRI検査前に気になること
私は脳のMRI検査ですので、体(内臓など)の検査の場合は少し異なるかもしれません。ただ、恐らくはそれほど大差はないと思います。
食事制限はあるの?
MRI検査を受ける際、造影剤を投与する場合は食事制限があります。検査当日は、水かお茶しか口にできません。
「造影剤を投与するかどうか分からないんだけど?」と思われるかもしれませんが、造影剤の投与を当日に決めることはありません。
検査日までに、血液検査をして体にショック反応が出ないかどうかをチェックし、投与に関する同意書を提出しない限りは造影剤の投与はありません。こういった手続きをしていないという場合は、造影剤の投与はないと思ってよいでしょう。
ちなみに私は「MRIで造影剤を投与して、いきなり吐き気。血液検査をしていても副作用は起こる場合がある」でも書きましたが、血液検査もしてチェックしたのですが、造影剤の投与で気分が悪くなりました…苦笑
検査技師によると、事前検査で造影剤投与がOKとなっても何%かの患者は気分が悪くなることがあるそうです。
逆に、MRI検査で造影剤を投与しない場合は食事制限はありませんので、検査当日もご飯を食べてから検査を受けて問題ありません。ただし、お酒は控えておくほうがよいでしょう。

MRI検査費用はいくら?
一般的な脳のMRI検査を受ける場合、健康保険(または社会保険)適用で受診した場会は、大体8,000円前後で受けることができます。これは造影剤の投与なしの場合です。
造影剤ありのMRI検査の場合は、少し高くなって10,000円~15,000円程度と思っておきましょう。
これらの費用は、検査終了後に病院の受付で支払って帰ることになります。

MRI検査で気になること
MRI検査を受けるときに気になることをまとめました。
服装は?検査服に着替えるの?
MRIで脳の検査を受けるだけであれば、検査服には着替えません。私服のままで検査を受けることができます。検査台で靴だけ脱げばOKです。
ただ、病院の方針もあるかと思いますので「着替えてください」と言われたら着替えましょう。「面倒なので嫌です!」とは言わないようにしてくださいね(笑)
内臓検査の場合は、検査服に着替えることが多いと思います。
MRI検査の時間は?
私の受ける脳のMRI検査の場合、装置に入っている時間は20分ぐらいです。
検査前に服装チェックなどをしてもらったり、簡単な説明などを受ける時間も含めると、全体として30分~40分ほどで終わると思ってよいでしょう。
貴金属やアクセサリーはすべて外す
MRI検査を受ける場合は、貴金属やアクセサリーはすべて外さなければいけません。検査結果に不具合が生じたり、熱を帯びて体に炎症をもたらす危険性があるためです。
検査前に目視や口頭でチェックされるものとしては、
- メガネ
- カラーコンタクト(通常のコンタクトは装着OKです)
- 時計
- 指輪
- ネックレス(ブレスレット)
- イヤリング(ピアス)
- ベルト
- 入れ歯
- 歯の金属の詰めもの
- タトゥー
などがあります。
金属の量によって、外すべきかどうか検査技師が判断してくれます。金属部品が付いているからといって必ずしも外すとは限りません。「付けたままでOKです」と言われることもあります。ズボンのチャックやホックなどは大体OKと言われます。
大事なことは金属が含まれているものをすべて忘れずに検査技師に報告することです。そうすれば何も心配はありません。

機械の音はうるさい?恐い?
MRI検査を受けているときは、機械からかなり大きな音がします。
ガガガガッ!とか、ピピピピッ!とか、キキキキッ!というような機械音が時間ごとに変わって鳴ります。頭の真上から聞こえますので、正直うるさいです。
耳栓を渡してくれる病院もありますが、もらえるかどうか分からない場合は自分で持参してもいいと思います。私は基本的に耳栓なしで受けています。
狭い装置の中に入っていますので、初回は少し不安だったり、恐かったりするかもしれませんが「まぁそういうもんだ」と割り切ってしまえば、いずれ慣れてくるでしょう。「あ~少しずずつ音がずれてるからカメラがきっと移動してるんだなぁ」なんて思いながら検査が終わるのを待つ感じです。
冒頭でも書きましたが、けたたましい音が鳴り響く中で、私は2回も寝かけましたので。慣れると心地よくなってきます(←ちょっと変ですかね?笑)
「装置が狭くてちょっと恐いな」という方は、目をつぶっておけば恐さも軽減できると思いますよ。
検査中は呼び出しボタンを手元に渡してもらえますので「気分が悪い」「恐くて限界」という場合は、そのボタンを押せば、検査を中断して検査技師が飛んできてくれます。ですから過度の心配はいりません。安心して検査に挑みましょう。
検査結果の画像はもらえるの?
MRI検査を受けると画像診断のデータが出来上がります。
この画像データがもらえるかどうかは、病院の方針によるといえます。CD-ROMでもらえる場合もありますし、病院で管理するだけでもらえないこともあります。画像データがもらえる場合は、自宅のパソコンで自分の頭の画像を見ることができます。「うわ、すごいなぁ」とは思いますが、医師の診断を受けてから見ないと何が何だか分かりません…苦笑
どうしても画像がもらいたい場合は、病院に相談してみてくださいね。

最後に
これから初めてMRI検査を受けられる方は、不安や心配ごとをたくさんお持ちかもしれません。私も初めてのときはそうでした。
ですが、検査技師の方に丁寧に説明してもらったり、検査中も呼び出しボタンがあったりと、不安を和らげる対応がたくさん準備されていますので、意外とすんなり終わるほうが多いと思います。
あまり不安を募らせずに、ぶっつけ本番で乗り切ってやる!ぐらいの気持ちで挑んでみてくださいね。

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