「最近、耳鳴りがひどいんだけど何科の病院に行けばいいんだろう?」
そのように悩まれている方が多いかもしれません。耳鳴りが生じた場合はまず耳鼻科へ行ってください。
耳鼻科に行くと、まずは聴力検査を行って難聴が生じているかを調べます。その後、ビタミン剤や血流促進剤を処方してもらい、しばらく経過観察するというのが一般的です。
初診でいきなりCT検査やMRI検査を撮るように勧められることはほぼないでしょう。

初診の耳鼻科では何を行うのか
耳鼻科に行くと医師から「いつから耳鳴りするのか」「左右のどちらで耳鳴りするのか」「どのような音なのか」など基本的な症状に関することを聞かれます。
診察では外部から耳を見ることしかできませんので、それ以上の原因追求はできません。
耳鳴りの原因として可能性が高いのはストレスなどによるものですので、初診から大掛かりな検査をする医師は少ないでしょう。
聴力検査を受けて状態を調べ、内服薬を処方してもらって終わりになります。一週間ほどで症状が治まるようであれば、いつも通りの生活に戻っても問題ないでしょう。
耳鳴りが続く、または治らないとき
耳鼻科で処方してもらった薬でも耳鳴りが改善されない、または治ってもすぐに再発するというときは、次のステップに進みます。
耳鳴りはストレス以外にも耳や脳の病気が原因で生じることがあります。私は聴神経腫瘍という病気が原因で耳鳴りが生じていることが分かりました。
また、耳や脳の病気以外にも大きな音を聞き続けることで起こる難聴もあり、鼓膜に障害を起こしていることもあります。単なるストレスではなく、明確な原因が考えられる場合には脳波を調べたり、CT検査などの本格的な検査を受けます。
ここまでは多くの耳鼻科で対応可能です。

MRI検査が必要になると脳神経外科へ
「耳鳴りの原因が脳にありそうだ」と診断されると、いよいよ脳神経外科を受診します。
脳神経外科は一般の外来で行くと何も検査はできません。内科と同じような診察室ですので医師と対話するだけです。
耳鼻科の医師から脳神経外科に行くように勧められる場合には、まずMRI検査を受けます。その検査結果を持って、脳神経外科で判断を仰ぎます。
そこで腫瘍などが見つかれば今後の治療方針について説明を受けることになるでしょう。
耳鳴りの原因追及はこのような流れになりますので、耳鳴りがするからといっていきなり脳神経外科の一般外来へ飛び込みで受診しても何も解決しません。
耳鳴りの症状は、少しずつ原因を突き詰めていくことになります。

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