ここ数年で検索エンジンやそれを利用する私たちのデバイス環境は大きく変わってきました。インターネット広告費がマス広告費を抜いたというニュースは当たり前のように流れており、リスティング業界はしばらく安定のようにも思えます。
しかし、Googleの音声検索、ウェアラブルデバイスの開発と普及が広まっていくと「検索=テキスト入力」ではなく「検索=音声」や「検索=画像」という時代も遠くないと思います。
未来の検索は?
最近のGoogleのプロモーションを見ているとスマートフォン広告がこれまでの使われ方と違う方向に行くのではないかと考えさせられます。少なくともこういう未来が来れば、配信広告を見るシーンは今と180度異なっているでしょう。
「スマホは上位2位に表示させるために入札価格を日々調整することが重要です」とか「検索クエリーが含まれていると ボールド表示されますのでクリック率が○%上がるんです」みたいなセールストークがどうでもよくなるのではないかと思います。クライアントに本質的な価値を提供できる企業のみに淘汰されていくんではないかと。
リスティング運用代行と別の強み
例えば、Web制作やコンサルティングも兼ねたクライアントの関係性が築けているなど、運用代行以外のサービスでクライアントを持っているかが大事になってくるのだと考えます。
まぁ、私なんかが考えるレベルを卓越されてますから「そう来たか」という未来があるんでしょうけど・・・。
そういう時代になればスマートフォンへの広告配信も全く異なるサービスになっているかもしれません。検索結果は見るのではなく聞くということもありえるでしょう。そうなるとスマートフォンのリスティング広告はどこに配信されるのでしょうか。
ユーザーがWebサイトを利用する過程で、検索に利用している時間はわずか数%と言われています。残りの90%近くはコンテンツの閲覧に費やされているそうです。そういったことを考慮すると、ディスプレイ広告が今後のPPC広告の主流と言われるのでしょうか。
リスティング広告代理店の手数料は10%~20%という相場が出来上がっていますが、これもあと数年でどう変化するかも分かりませんね。もしかすると誰でも簡単に広告が配信できるサービスとなっているかもしれません。また、今のようにクリック率や品質を追いかけることに意味がなくなるサービスに変わっているかもしれません。
最後に
今はリスティング広告の運用代行ができる会社は需要が多いと思います。しばらくはこのような流れも変わらないとは思います。
ただ、サービスの根幹をGoogleやYahooに委ねている以上、いつ何時大きな決断を迫られるかは分かりません。これに関してはもちろんリスティング業界に限ったことではありませんが。
時代が移り変わろうとクライアントに必要とされている企業は必ず残ります。私もリスティング広告の運用に携わっている人間として残れる側の人間になりたいと思う、今日この頃でした。
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