「あれ?radikoの視聴エリアがいつもと違う。何が起こったんだ?」
先日、いつも通りにPCブラウザからradikoにアクセスしたところ、いつもと違うタイムスケジュールになっていました。どれも知らない番組ばかり。そこに表示されている地域外の番組は聴けるのですが、いつも聴いている番組はどうやっても表示されません。
ページ上部にあるradikoのロゴ周辺を見ると住所とは異なるエリア名(私の場合は居住地ではない「TOKYO」)が表示されていました。どうやら何かのタイミングでradiko側の地域判定に間違いが生じてしまったようです。
そこでradikoのエリアを正しく戻すため、色々と試してみました。
結論から言いますと、radikoのお問い合わせ「地域判定について」より、エリア変更の申請をすれば、数時間~数日の間に元のエリアに戻してもらうことができます。
ただ、このエリアトラブルはよく起こりますので、「なるほど、そういう理由でエリアが変わってしまうのかぁ」と原因を知っておくほうが、自分の環境がおかしいのではないかと悩まずに済みますので、続けてその理由を説明していきますね。
エリアの誤判定はよく起こるもの
radikoのエリア判定は、一時的に正しく戻っても再び間違われることがよくあります。私もこれまでに5回以上はエリアが誤判定になっています。
radikoエリアが何度も変わるの自分だけ?
「radikoエリアが何度も間違われる」「1回変わったけどそれから大丈夫」
皆さんの状況を共有して頂くことで、同じように困っていらっしゃる方の不安も取り除けるかもしれません。今後、このページをご覧になる方のお役にも立つと思いますので、ぜひ以下のアンケート回答にご協力いただけますと嬉しいです。

エリア判定の仕組みについて
上記アンケートからも「radikoのエリア判定はよく変わってしまうもの」ということがお分かりいただけたと思います(ご協力いただきました皆さま、ありがとうございます)
せっかくですので、エリアが変わってしまう度に「またエリアが間違ってる!なんで!私だけ?」と悩まなくていいようにエリア判定のカラクリを知っておきましょう。
エリアはIPアドレスで判定されている
radikoのエリア判定は、私たちがインターネットする際に利用しているIPアドレス(アイピーアドレス)にて判定しています。
IPアドレスというのは、インターネットするために契約しているプロバイダ(OCNやniftyなど)から自分用に割り当てられる数字で、世界中の誰とも重複しないようになっています。インターネット上での住所のようなものです。
プロバイダから「接続ID○○で来ている△△さんにはこのIPアドレスを渡しましょう」といった感じで自動で割り振られます。私たちは何も気にする必要はありませんが、このIPアドレスを常に使いながらインターネットをしています。
「え、住所とかバレちゃうの?」と思われたかもしれませんが、そこは安心してください。IPアドレスから正確な住所を逆引きできるのは契約しているプロバイダのみです。もちろんプロバイダが勝手に第三者(radiko等の企業)に情報を開示することもありません。
使用中のIPアドレスは「IPアドレスを確認する(別ウィンドウで開きます)」でチェックすることができます。このIPアドレスを把握した上でエリアを元に戻す方法もありますので、そちらについては後述します。
第三者による住所判定はあくまで推測
ではなぜ、第三者であるradikoがIPアドレスから住所を判定できるのかということですが、手法としてはインターネットのアクセス経路を調べたり、IPアドレスから住所を推測できるツール等がありますので、それらの複合(またはいずれか)にて行っていると考えられます。
推測できるのは、およそ○○市や△△区という範囲までです。正確な住所は分かりませんし、判定を間違うこともあります。
IPアドレスは不定期で変わる
上記の手法にてradikoはエリアを判定しているのですが、今まで正しく判定されていたのに、なぜ突然、別のエリアになってしまうのでしょうか?
実はこのIPアドレスは、数ヶ月ごとに変わる仕組みになっています。アドレスが変わると、radikoではまた判定し直す必要があり、たまにエリアを間違われるわけです。
「なんでそんな迷惑なことをするの?ずっと同じのを使わせてちょうだいよ!」と思われるかもしれませんね。ですが、もしプロバイダが全ての人に固定のIPアドレスを永久に渡してしまったら、アドレスが足りなくなる問題が生じます。
IPアドレスは、xxx.xxx.xxx.xxxという12桁の数字で構成されています。これを全世界の人が重複しないように毎日使っているわけです。国内のプロバイダが渡せるIPアドレスにも当然上限がありますので、永久欠番として全員に渡していてはあっという間にアドレスが足りなくなってしまいます。私たちは、IPアドレスをレンタルしているわけです。
IPアドレスが変われば、radikoはそのアドレスがどこからアクセスされているか判定し直さないといけませんので、以前のIPアドレスでは正しくエリアを判定していても、またエリアが誤判定になってしまうわけです。IPアドレスによるエリア推測というのはそれぐらいのアバウトな精度だと思っておきましょう。これがradikoのエリアが変わってしまう原因です。
エリアがよく変わる人と変わらない人の違い
IPアドレスが変わるタイミングは、契約しているプロバイダによって異なります。
2~3週間という間隔で変わるプロバイダもあれば、数ヶ月変わらないプロバイダもあります。また、同じプロバイダでもなぜか頻繁に変わる時期があったりします。
こういった背景がありますので「radikoのエリアは変わったことないよ」という人もいれば、「1週間前にエリアを訂正してもらったのに、また変わった!」という人も出てくるわけです。
ちなみにですが、企業などで固定IPアドレスを契約されている場合はどのプロバイダを利用していても一生変わることはありません。…おっと、余談になってきましたのでここで止めておきます(苦笑)
まとめますと、インターネットする際に私たちが利用しているIPアドレスは不定期で変わるもの、そしてそのタイミングでradikoは新たにエリア判定し直すため、誤判定が一定の確率で起こってしまうものと知っておくと「まぁしょうがないな」と落ち着いて対処できると思います。
エリア判定を正しく戻すには
いよいよ本題です、「前置きが長いわ!」と思われた方、ごめんなさい(苦笑)
本記事では誤判定を解決する方法を2つご紹介します。
1つ目は、ネットワークやルータなどの知識がある方におすすめの方法です。うまくいけば、たった数分で解決できる可能性があります。ただ「ルータって何?」という方は、この方法は止めておいてもらったほうがよいかもしれません。
2つ目は、数時間~数日と日にちはかかりますが、誰でもほぼ間違いなく解決できる方法です。
結論から言いますと、2つ目がおすすめです。
1. ルータを再起動して別のIPアドレス取得を試す
1つ目の方法です。
これは自分のIPアドレスを再取得してエリア判定をし直す方法です。早ければ数分で完了します。
前述しました通り、エリア判定は自分のIPアドレスにて行われているため、今のIPアドレスがダメなら別のものでトライしてみようというわけです。
インターネットの玄関口であるルータを再起動することで割り当てられているIPアドレスが変わることがあります。期待通りにIPアドレスが別のものに変わってくれれば、エリアが正しく戻ってくれるかもしれません。
ルータというのは、下記のようなお弁当箱のような形をしていて、ランプがチカチカと点滅している機器です。普段は何も触る必要がないので、部屋の隅っこに置いてあることが多いと思います。
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ルータの再起動は、ブラウザの管理画面から行うか、直接ルータ本体の電源を入れ直します。
再起動すると再び正しく動作するまで2~3分かかります。その間はいつもと違うランプの色が点灯したり、チカチカと激しく点滅したりするので、それらが落ち着くまで待ちましょう。
今の自分に割り振られているIPアドレスは「IPアドレスを確認する(別ウィンドウで開きます)」でチェックできます。
ルータを再起動した後、このIPアドレスが変わった場合は、radikoのエリアが正しい状態に戻る可能性があります。radikoに再度アクセスしてみましょう。
しかし、残念ながらルータを再起動しても別のIPアドレスを取得しないこともあります。
何度も再起動するのは手間と時間がかかりますので、1~2回試してみてIPアドレスに変化がなければこの方法はあきらめたほうがよいでしょう。
下の2つ目の方法をお試しください。
2. radikoにエリア訂正の依頼をする
個人的にはこちらの方法がオススメです。
<2016/1/24追記>
radikoにエリア変更を依頼できるフォームが新設されたようです。「地域判定について」から正しいエリアを選択して送信しましょう。手順としてはこれだけです。
radikoのフッターにある「お問い合わせ」からお問い合わせフォームへ進みます。その後のページ上部に「一般のお問い合わせ / 地域判定に関するお問い合わせ / ビジネスに関するお問い合わせ」とメニューが並んでいますので「地域判定に関するお問い合わせ」を選択します。ここから正しい地域を選択して送信します。
上記ページから申請すると数日で正しいエリアに戻してもらえます。早いときだと5~6時間で対応してもらったこともあります。
しかし、必ず解決するということではなく、ご自身の環境によっては改善されない場合もあります。radikoにも以下のような注意事項が記載されています。
ネットワーク環境(※)によっては、あなたの今いるエリア内にある放送局の番組を聴取できないことがあります。
そのような場合には、個別に調査を行い地域判定の修正を検討させていただきます。
なお、調査の結果、地域判定を修正できない場合もありますので、あらかじめご了承ください。(※)企業LAN、移動体通信、広域でインターネットサービスを提供しているプロバイダーなど
繰り返しになりますが、正しいエリアに戻ったとしてもルータが一定期間後にIPアドレスを再取得した際、また誤ったエリアに戻ってしまう可能性はあります。これは動的IPの宿命ですのであきらめましょう。
元のエリアに戻るまでの間、流行りのカフェミュージックを流しておくというのも気分転換になっていいですよ。
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聴き逃した番組が聴ける「タイムフリー」機能
視聴エリアが変わってしまったとき、以前ならば「あの日の放送、聴きたかったな…」と悔しい思いをしていましたが、2016年10月11日よりタイムフリー機能が搭載されました。
これは過去の放送を1週間前までさかのぼって聴くことができるサービスです。しかも無料です。ただ、聴取可能時間は3時間までという制限があるようです。
聴取可能時間(3時間)とは、あるひとつの番組を選んで、その番組を再生した段階から、3時間が経過するまでの間、聴取することができるということです。例えば、12時に再生ボタンを押した場合、その番組は15時まで聴くことができます。
聴取可能時間(3時間)について – radiko
それでもこれは利用者としては感謝しますよね、ありがたい!
radikoそのものが聴けないときは
パソコンでradikoを聴いている場合、それまで聴けていたのにある時からページの番組表部分が表示されなくなり、radiko自体が聴けなくなることがあります。再生/停止などのプレーヤー部分の下が真っ白くなるような画面になります。
これは自分のパソコンにインストールされているAdobe Flash Playerのバージョンが古くなった場合に起こる現象です。
使用しているブラウザがGoogle Chromeであればブラウザ本体に組み込まれているのでFlash Playerのバージョンを気にすることはないのですが、Internet ExplorerやFirefoxを使用しているとこのような状況になる可能性があります。
その場合は、Flash Playerの最新版をインストールしてみてください。

スマホアプリのエリア判別が正確な理由
radikoを利用する際、パソコンでは東京、スマホアプリでは大阪、というように同じネットワーク回線でインターネットをしているにも関わらず別々のエリアと判別される場合があります。どういうこと?と思いますよね。
パソコンがプロバイダから割り振られるIPアドレスでエリア判定しているのに対して、スマホでは端末の位置情報を利用してエリア判定しているために起こる現象です。
ですので、スマホでエリアが誤判定になることはほぼないと思います。パソコンの誤ったエリアをなかなか元に戻してもらえないという場合は、スマホで一時しのぎするという選択肢もありですね。
最後に
本来は特に気にしなくても正しいエリアが聴けるはずですが、一旦、エリア外の判定をされるサイクルに入ってしまうと、頻繁にエリア外になってしまう気がします。あくまで個人的な感想ですが。
一般的な動的IPアドレスを利用している場合はどうしようもないことですので、間違ったエリアになったら、その都度対応するというのが私たちにできる方法になります。
できれば何も気にせずエリア内の放送が聴けるのが一番ですが、無料サービスを利用させてもらっているわけですので、そこは仕方ないと割り切ってしまいましょう。

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