日常生活でストレスをためていると耳にも様々な影響が出てきます。
特にある日突然、聴力が下がってしまう突発性難聴という病気はストレスと密接な関係があるといわれています。
私も数年前から3回ほど突発性難聴を発症しましたが、原因が分からずメニエール病か突発性難聴だろうと診断されていました。その都度、薬を飲んで完治していました。
しかし、突発性難聴は再発しないというのが特徴です。もしあなたが突発性難聴の症状があり、何回も繰り返しているのであれば、一度きっちりと検査を受けられることをおすすめします。
一般的な聴力検査だけでは本当の原因を突き詰めることが難しいため、いくつかの検査を受けて疑わしい部分を重点的に検査することで本当の原因が分かるかもしれません。

音が伝わる仕組み
まずは音が伝わる仕組みを知っておきましょう。
と言いつつも…専門的すぎて素人には説明できませんので、下記の論文をじっくりご一読ください。焦らずに読むと、私でもなんとなく理解できました。
外耳に入った音波は、外耳道を通り鼓膜に達する。
鼓膜はその振動を、鼓膜に付着している耳小骨を介して内耳へと伝える。内耳は、聴覚や平衡感覚、姿勢制御、固視機能などに関与している部位であり、音刺激を受け取る受容器は内耳の蝸牛に存在する。蝸牛内はリンパ液で満たされており、耳小骨からの振動は、蝸牛管内のリンパ液を振動させ、蝸牛内の基底板に振動が起こる。
その結果、基底板上にあるコルチ器の有毛細胞上の感覚毛が揺れ、その振動により感覚毛の付け根に存在する有毛細胞が興奮し、パルスが発生する。
それが聴神経を経て、大脳に音として伝えられている。
耳音響放射の概要 – 日本大学大学院 総合社会情報研究科
それにしても耳の仕組みって複雑ですね。
標準純音聴力検査
点数:350点(検査費用:3,500円 ※3割負担であれば1,050円)
読み方:ヒョウジュン ジュンオン チョウリョク ケンサ
健康診断や一般的な耳鼻科外来で受ける聴力検査です。電話ボックスのような防音室に入り、イヤフォンをして検査を受けます。周りで誰かが騒いでいても検査に影響のないように防音効果はかなり高く、扉はとても分厚いです。たまに隣で小さな子供がギャン泣きしているとちょっと聞こえづらいときもありますが(苦笑)
一般社団法人 日本言語聴覚士協会の資料によると
標準純音聴力検査は、日本工業規格の診断用オージオメーターを使用し、日本聴覚医学会制定の測定方法により、気導聴力(測定周波数250、500、1,000、2,000、4,000、8,000Hz)及び骨導聴力(測定周波数250、500、1,000、2,000、4,000Hz)を両耳について測定する方法をいう。
と説明されています。
高い音の周波数8,000Hzから低い250Hzまで幅広く検査します。検査機器によってパターンは少し違うそうですが「ピー、ピー、ピー」とイヤフォンから音が聞こえている間はボタンを押すという検査です。
一般的な健康診断では気導純音聴力検査だけですので数分で終わりますね。骨導聴力検査まで行う場合は数十分ほど時間を要します。骨導聴力検査は硬い検査器具を頭に付けるので少し痛いです。カチューシャのような装置というほうがイメージが湧きやすいでしょうか。

気導純音聴力検査
点数:110点(検査費用:1,100円 ※3割負担であれば330円)
読み方:キドウ ジュンオン チョウリョク ケンサ
標準純音聴力検査で骨導聴力検査を行わなかった場合はこちらの項目になるようです。検査の内容は標準純音検査の気導聴力検査と同じです。簡易検査の扱いです。
耳音響放射検査
点数:300点(検査費用:3,000円 ※3割負担であれば900円)
読み方:ジオンキョウ ホウシャ ケンサ
ジオンキョウ…なんのことかさっぱり分かりません。まずはこの耳音響放射とは何かを理解する必要がありそうです。
ある音を聞かせると内耳は、その音に応じた小さな音を出すことが知られています。この小さな音を誘発耳音響放射と言います。
この反応は、蝸牛にある有毛細胞のうち外有毛細胞が外からの音に反応して、有毛細胞自身が出している音と考えられています。
耳音響放射 – 突発性難聴.com
なるほど、耳の中にある細胞が音を出していると…難しい。
この検査は防音室に入る必要はなく、耳に検査用のイヤフォンを固定して実施します。数十分ほどで終わったと記憶しています。
聴性誘発反応検査
点数:670点(検査費用:6,700円 ※3割負担であれば2,010円)
読み方:チョウセイ ユウハツ ハンノウ ケンサ
こちらは脳波の検査です。心電図を撮るときのような装置を頭部に付けられます。感度をよくするために接着前に布で皮膚をキュキュっと拭かれます。クリームのような?研磨剤のような?そんな感じのもので磨かれるような感じでした。痛くはありません。
音刺激によって主として頭部から得られる微小な電位変動を加算平均して聴覚検査に利用する検査。
聴性誘発反応検査 – 一般社団法人 日本聴覚医学会
こちらの検査時間はかなり長いです。ベッドに横になって検査は行われます。
左右の耳を検査するのに30分以上はかかっていたように思います。正確な時間は覚えていませんが「眠くなったら寝てもいいですよ」と言われていたので、リラックスした状態で検査は進みます。
イヤフォンから流れる音は、静かな時とうるさい時があります。うるさい時は「タタタタタタタッ!」のようなけたたましい音がしばらく続きます。でも気にせず寝れます。
まとめ
私の場合、数年前から突発性難聴を疑う症状がありましたが、直接的な原因が分からなかったため、特に気にしていませんでした。多分ストレスだろうというぐらいです。
ただし、突発性難聴は再発しないため、何度もそれに似た症状が表れるときはメニエール病、またはそれ以外の病気を疑うことも大切だと思います。
私の場合は詳しい検査を受けたことによって(嬉しくはありませんが)きっちりと原因が分かりました。早期発見をして治療も早く始めることが体のためにはとても大切ですね。
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