アクセス解析ツール「StatCounter」のデータの信用度を検証するために当サイトで導入している「Googleアナリティクス」のデータと比較してみました。
StatCounterがどのような活動をしているのか気になる方は「Google検索、米国市場でのシェアが過去最低に FirefoxのYahoo!移行で──StatCounter調べ」というニュースがありましたので、ご参考までに。
StatCounterとは?
StatCounterはアイルランドの企業が提供しているアクセス解析サービスです。
StatCounterのFAQページ(英語)によると全世界で250万以上のWebサイトにトラッキングコードがインストールされているそうです。Googleアナリティクスと同様のサービスと捉えると分かりやすいですね。
各国の統計データをホームページで公開しており、無料で閲覧することができます。
日本国内のサンプルサイズは約1億5千万PVです(2015年9月)。ちなみにサンプルサイズが最も大きいのはアメリカの約27億PVです。
1億5千万PVというのがどれぐらいの規模なのか想像するが難しいのですが、東洋経済オンラインというニュースサイトの月間PVを1.5倍「東洋経済、月間1億PVの秘密 「ヒットの法則はデータが語る」」したぐらいのようです…ちょっと微妙な例でしたかね。
つまり、サンプル数としては相当なボリュームがあるということをお伝えしたかったわけです。
Googleアナリティクスのデータと比較
StatCounterで公開されているデータがどれぐらいの信憑性があるのかが気になりましたので、当サイトで導入しているGoogleアナリティクスのデータと比較してみました。
当サイトで掲載している記事のカテゴリーは絞られていますので、データに偏りが生じる可能性は十分に考えられます。ですので、どちらが正しいという結論を出すのではなく、Googleアナリティクスが示すデータと近いのか遠いのか、それを知ることを目的としています。
今回は「モニター解像度のシェアを調べてみた(2016年6月版)」でも利用している画面解像度のランキングデータについて比較しました。
なお、Googleアナリティクスのサンプルサイズはおよそ20万PV(2016年6月)です。
StatCounterのデータ
まずはStatCounterで取得した2016年6月の画面解像度のランキングデータです。
Googleアナリティクスのデータ
続いて、当サイトに導入しているGoogleアナリティクスより取得した2016年6月の画面解像度のランキングデータです。
両データを比較
上記2つのデータを同一グラフ内で比較してみます。
1位、2位はどちらも同じ傾向を示しています。また、下位の順位も入れ替わりはありますが、環境の違いを考慮すればほぼ同等といってもよさそうです。
StatCounterで3位になっている「360×640」は、Googleアナリティクスには反映されていません。恐らくPCブラウザの定義が異なるために除外されているのでしょう。さらにGoogleアナリティクスで4位の「768×1024」がStatCounterでは10位圏外です。これも何かしらの定義の違いによるものなのか、詳細は分かりませんがこの2種類の解像度には違いが生じました。
まとめ
今回は画面解像度のランキングを比較してみましたが、大筋ではStatCounterもGoogleアナリティクスも同等のデータが反映されている印象です。
多少の誤差はありますが、これはこの2種に限ったことではなく、アクセス解析ツールごとで必ず生じると思いますので、利用する私たちがデータをそのまま信じるのではなく参考にするという意識を持っていれば問題ないかと思います。
正確なデータについてはコストをかけて調査するほうが良いと思いますが、無料で手軽に傾向を知ることができますので、目的によってはこれらのツールの併用でも十分に役割を果たせるのではないでしょうか。
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