私の人生で最悪の日、消したい過去。
耳鳴りをなんとしてでも治したいと思わされた出来事。
それは大事な仕事の受注のため、クライアント先へ上司と一緒にプレゼンに行った日に起こった。
耳鳴りによる寝不足から始まる
毎日「ギーギー」と鳴り響く耳鳴りのせいで、ろくに睡眠がとれていない状況だった。さらにプレゼン前日の緊張も合わさり、とうとうその日は一睡もできずに朝に迎えることに。
意識はもうろう、耳はギーギー、プレゼンどころの体調ではなかった。
しかも、プレゼンする会場まで片道2時間かかるプチ出張。もはや地獄。ふらふらになりながら準備をして会場に向かった。
到着すると大きな会議室に通され、競合他社とのコンペが始まる。目の前にはクライアントがずらっと並んで座っている。競合他社のプレゼンを見ながら、自分の順番を待っていた。
前代未聞の失態
競合他社のプレゼンが淡々と進んでいたときだった。
「ドンッ!!」
太ももに痛みと衝撃が走った。ハッとして横を見ると鬼の形相をした上司。太ももの衝撃の原因は上司のゲンコツだった。
まさかと思った。寝てしまっていた。
大事なプレゼンの日に、しかもクライアントの目の前で。
その後、必死にプレゼンで巻き返したつもりではあったが、結果は失注。当然といえば当然かもしれない。会社に戻ってから、上司にこっぴどく怒鳴られた。
「クライアントの前で寝るなんてありえない!」と何度も、何度も。
「毎日、耳鳴りのせいで睡眠不足でして…」なんて言い訳は通用しない。プレゼンの待機中に寝るなんて言語道断である。
やらかした事実は消えないが、このまま放っておくわけにはいかない。この過ちの繰り返しは許されない。
だから挽回するしかない。どんな手段でもいいから信頼を取り戻らなければいけない。耳鳴りのせいで寝不足という理由は、仕事では通用しない。
そのためには耳鳴りを治すしかなかった。
耳鳴りが簡単に治るはずがない
それからは、書籍やネットで耳鳴りについてとことん調べた。耳鳴りの治し方や予防方法などあらゆるものを試した。ハッキリいってどの方法も全滅。ちょっと行動を変えただけで耳鳴りが治るはずもなかった。
どんな方法を試したのか。今さらではあるが、少しだけご紹介しようと思う。大体どんな書籍やサイトを見ても書いてあるので、試した方も大勢いらっしゃると思う。
一般的に言われる耳鳴り改善の手法はこんな感じ。
- 規則正しい生活
- バランスのいい食事
- 適度な運動
- お酒・タバコを控える
1.や2.は何が正しいのかが難しいところ。自分では正しいと思っていても専門家が見れば「全然ダメ」なんてこともよくある。客観的な根拠がないので、これをやったからといって耳鳴りがよくなるなんてまず無理。
3.は自宅から職場、買い物で近所のスーパーに行くのも合わせると、毎日1時間ぐらい歩いているはず。それとは別にランキングやジョギングをしろと言われても、ずっと続けるのは大変。逆に日常生活に支障が出そう。
4.は人それぞれ。そもそもどちらもしない人だって耳鳴りするわけで、これを耳鳴りが治る方法とはとても呼べない。
ということで、やはりこういった「気持ちでなんとかする」みたいな手法は、効果は期待できない。もし、効果があったなら偶然と考えたほうがいいと思う。
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