雨の日に耳鳴りがするという方も多いのではないでしょうか。
耳鳴りに限らず、めまいや頭痛、吐き気など、天候に影響して起こる体の不調は気象病と呼ばれています。
私の場合ですと、いつも通りに夜寝ているときに、深夜3時や4時にパッと目が覚めることがあるのですが、そういう時は高い確率で雨が降っています。
「あ、外は雨が降っているのか」と思うと同時に、大きな耳鳴りがしていることに気づきます。
日頃から小さな耳鳴りはしているのですが、雨の日はさらに大きな耳鳴りとなっています。
雨の日に耳鳴りする原因
雨の日に耳鳴りする原因として、最も関連性が高いのが気圧の変化です。
雨の日は普段と比べると低気圧になっている傾向があります。
高気圧から低気圧へ、この気圧の変化が耳鳴りする原因です。
ちなみに気温や湿度も、雨の日と晴れの日では変化がありますので無関係とはいえませんが、関連性が高いのは気圧だと考えられています。

なぜ気圧が変化すると耳鳴りがするのか
ではなぜ、気圧が変化すると耳鳴りがするのでしょうか。
気圧の変化は、耳の奥にある内耳という器官で感知しているといわれています。
耳で感知していることの分かりやすい症状として、エレベーターで一気にビルの高階層に上がったときや、飛行機に乗ったときなどに耳に違和感を覚えることが多いと思います。
耳で感知した気圧の変化が脳に伝わり、その情報をもとに脳は体の器官のバランスを取ろう指令を出します。
このとき、内耳からの情報が過剰に伝わり、脳の自律神経が乱れることで、体には様々な症状(異変)が生じることになります。
また内耳には、平衡感覚をつかさどる三半器官があります。
そのため、内耳が過剰に反応しやすい人は脳への信号も過剰な場合があり、耳鳴りだけでなく、運転酔いをしやすいという症状も出やすいようです。

自律神経が乱れるとどうなるの?
自律神経は、体の内臓器官に関わる(指令を出す)神経です。
「心拍数を上げよう/下げよう」「血管を収縮させよう」「食べ物の消化を促そう」「排便を促そう」など、人間が健康に活動するための重要な指令をつかさどります。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあり、自動車のアクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)のような役割を担っています。
交感神経が活発なときは、いわゆる体の活動が「ON」の状態のときです。
仕事に集中したり、運動したりというときで、心拍数が上がったり、活動に集中するために排便を抑えるような状態となります。
一方、副交感神経が活発なときは、体の活動が「OFF」の状態のときです。
心拍数を下げ、胃腸が活発に活動し、消化や排便を促すような状態となります。
この制御をつかさどる自律神経が、耳からの異常な信号により乱れることで、体に様々な変調が生じてしまうわけです。

耳鳴りを予防するための対策は?
気圧の変化によって生じる耳鳴りを予防するには、内耳の過剰な反応を抑え、自律神経を安定して働かせることが必要です。
予防法を平たく言い換えれば、ストレスを溜めない(与えない)生活を送ることです。
普段の暮らしの中で取り組めるものとしては
- 規則正しい生活をする
- 栄養バランスの取れた食事をする
- 睡眠をしっかりとる
- ゆっくりと入浴をする
- 適度な運動やストレッチをする
などがあります。
ストレスを溜めないように体質を改善していくことで、自律神経の活動が整え、気象病によって生じる体の異常を抑えましょう。

最後に
気象病による耳鳴りは、自律神経と密接に関わっていることが多いため、普段から体調を整えて、ストレスの少ない生活を送ることが大切です。
ストレスは体に様々な症状を引き起こす大きな原因です。
ただ、もし慢性的に耳鳴りがするような場合は、気象病だと自分で判断せず、耳鼻科で診察・検査を受けてみることもおすすめします。

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