先日、人生で初めて使用済みドメインを取得しました。
プレミアが付いている高額な中古ドメインではなく、一般のレジストラで購入できる数百円のドメインです。一般的なイメージの「中古ドメイン」と区別するために、本記事では「使用済みドメイン」と呼ぶことにします。
この使用済みドメインを取得したことにより、そこそこ珍しいトラブルに巻き込まれてしまいました。結果的にはすぐ解決したのですが、事情を把握できないうちは訳が分からなくて混乱しました。
もしかしたら今後、同じ経験をされる方がいらっしゃるかもしれませんので、備忘録として残しておきたいと思います。
ドメイン取得からトラブルに気付くまで
いつも私がドメインを取得するときは、まずは過去に利用された形跡があるかを調べています。今回、欲しいと思ったドメインは、数年前まで個人のサイトで利用されていたことが分かりました。
その後、ブラックリストとしての登録がないかをチェックして、問題なさそうでしたので使用済みドメインを取得することにしました。
ドメイン申込み時に、私が利用しているエックスサーバーのDNSサーバーを登録し、無事に取得は完了しました。ここまではいつも通りです。レジストラからの申込み完了メールも届きました。
メール本文に記載されていた使用済みドメインのリンクをクリックし、ブラウザに移動したその時、事件は起きました。
あれ、前所有者のサイトが表示されてる・・・なんで?
最初は、「ブラウザがキャッシュでもしてるのかな?」と思いましたが、そんなはずはありません。でも間違いなくブラウザには前所有者のサイトが表示されているんです。サイト内のリンクも完全につながっています。これは完全に生きています。
私が所有しているドメインなのに、どこの誰かも分からない人のサーバー領域を表示するなんてダメでしょ。どうしよか。
前所有者のサイトが急に復活した原因
すでに運用が終わっているはずの使用済みサイトがなぜ勝手に復活したのか?
そんなことが起こるとすれば、以下の2つの条件が偶然にも重なったときぐらいだろうと。
- 旧所有者も私と同じエックスサーバーで運用していた
- 旧所有者のサーバーパネルに使用済みドメインの設定が残ったまま
そう思いながらエックスサーバーに問い合わせをすると、はい、そんなことってありました。まさにこの2つの条件が揃っていたようです。
そうですか、そしたらこんな変なことも起こりますね。
使用済みドメインのDNSは私がエックスサーバーに向けていて、旧所有者のエックスサーバー管理画面には使用済みドメインの設定が残っているんですから、私が入る余地がないですね。ってそれじゃあ困る。そんな偶然は困る。
管理画面の操作だけでは解決できない問題だった
このトラブルは私が管理画面で何かをすれば解決できるというものではなく、エックスサーバーに直接、対応してもらわなければ解決しない問題でした。
そこで、エックスサーバーに正しくドメイン操作の権限を戻してもらうため、まずは私がドメインの新所有者であることを証明する必要がありました。その確認方法として、該当ドメインのwhois情報を任意の文字列に変更して「ほら、私は変えられますよ」と証明を済ませます。
その後はエックスサーバーのほうで対応をしてもらい、30分ほどで私の管理画面にてドメインの設定をすることができるようになりました。旧所有者の格納されているサーバーに向いていたドメインは、無事に私の新サーバーに向いてくれています。
最後に
今回、初めて使用済みドメインを取得したのですが、いい教訓になりました。こんなことが起こりうるんだなと。
今回のようなトラブルは個人では対応できませんので、ホスティング先に連絡をして対応してもらうことが私たちにできる唯一のことです。
使用済みドメインを取得する際には、サイト運用をすぐにスタートするかどうかは置いておいても、ホスティングを予定しているサーバーに一度は向けて確認しておくほうが安全だと思いました。知らないサイトを復活させちゃう可能性があるなんて。
逆の立場で考えると、ドメイン期限が失効すると運営サイトは表示されなくなりますので、そのタイミングでなんとなく閉鎖したつもりになってしまう人がいるかもしれません。
でも実際には、いくつかの偶然が重なると公開されていないと思っているサイトが世間に公開される可能性があるってことなんですよね。それを予防するには、ホスティング先からドメイン設定はきっちり削除しておかないとダメですね。
ふぅ、使用済みドメインって色々ありますね、もう取得するの止めようかな。
使用済みドメインこわい。
まんじゅうこわい。
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