ワキガのニオイを根本から解決するには、ワキガの手術や治療を受ける必要があります。
手術の種類によって、保険適用の違い、効果の違い、傷跡の違いなどがありますので、医師とよく相談して決めることが大切です。
それぞれのメリットとデメリットを理解し、体質に合った手術を選ぶようにしましょう。
皮膚を切らない手術(レーザー治療)
ビューホット(ラジオ波で治療)
ビューホットは高周波であるラジオ波を出す機器(針)を使って、ワキガの原因となる汗腺を破壊する治療法です。
メスは使わず、機器に内蔵されている細い針を脇の下に刺し、その針から脇の下全体に熱を浸透させます。
治療後すぐに効果を感じやすい即効性が特徴です。
注射による局所麻酔が一般的ですが、ニオイが軽度の人に限っては麻酔クリームで行われる場合もあります。
ニオイが重度になるほど針を脇の下に深く刺します。
治療時間は、片方の脇で15分程度、両方の脇で30分程度です。
治療による体への負担も少なく、早めに日常生活に戻れます。
施術した当日からシャワーは浴びることができます。
針を刺した部位にかさぶたができたり、色素沈着が起こる場合がありますが、多くの場合は時間の経過とともみ目立たなくなります。
ビューホットによってきっちりとアポクリン線やエクリン線を破壊できた場合は再発はほとんどなく、効果は半永久的です。
ですが、照射範囲のミスや照射レベルの不足により、完全に汗腺を破壊しきれなかった場合はニオイが残ることもあり、効果は医師の技量に大きく影響されます。
また、一時的にダメージを受けただけの汗腺が残った場合、しばらくは活動が弱まりニオイも弱くなりますが、時間の経過とともに回復して強いニオイに戻ることがあります。
ビューホットは、別のワキガ手術をして再発したり効果が無かった人でも受けられることがほとんどですが、脇の皮膚の状態によっては効果が上がりにくかったり、熱傷のリスクがありますので、事前に医師に相談するようにしましょう。
ミラドライ(マイクロ波で治療)
ミラドライはマイクロ波を脇の下に照射して、ワキガの原因となる汗腺を破壊する治療法です。
皮膚を切開しませんので、傷跡が残ることはありません。
治療後すぐに効果を感じやすい即効性が特徴です。
注射による局所麻酔を行います。
治療時間は、片方の脇で30分程度、両方の脇で60分程度です。
治療による体への負担がほとんどなく、すぐに日常生活に戻れます。
施術した当日からシャワーは浴びることができます。
きっちりとミラドライによって汗腺を破壊できた場合は再発はほぼなく、効果は半永久的ですが、照射範囲のミスや照射レベルの不足により、完全に汗腺を破壊しきれなかった場合はニオイが残ることもあり、担当する医師の技量が重要となります。
また、一時的にダメージを受けただけの汗腺が残った場合、しばらくは活動が弱まりニオイも弱くなりますが、時間の経過とともに回復して強いニオイに戻ることがあります。
こういった背景もあり、ミラドライで破壊できる汗腺はおよそ70~80%ともいわれています。
ミラドライは、別のワキガ手術をして再発したり効果がなかった人でも受けられることが多いですが、手術後の皮膚の状態によっては効果が見込めなかったり、熱傷のリスクがありますので、事前に医師に相談するとよいでしょう。
皮膚を切る手術
切除法
切除法は、脇毛の生えている範囲の皮膚をワキガの原因である汗腺ごと切り取る手法です。
汗腺ごと切り取るため再発の心配はありませんが、傷跡が大きく残り、体への負担も大きいことから実施していないクリニックも多くあります。
切り取った範囲外に汗腺が残っているとニオイも残ってしまうため、医師の技量がとても大切です。
保険適用の手術のため、費用を抑えられます。
手術後に皮膚の縫い合わせをしますので、術後しばらく皮膚がつっぱり感じが残ることがあります。
手術後1週間は、脇の下の圧迫固定が必要です。
切り取った皮膚から脇毛が生えなくなりますので、特に男性の場合には医師とよく相談してから決められるほうがよいでしょう。
剪除法・皮弁法
剪除法(皮弁法)は、脇の下の5cmほど切開し、皮膚を裏返して、医師が目視をしながらハサミで汗腺を切り取っていく手術です。
目視によるチェックを行うため、きっちりと除去できれば再発の心配はほぼありません。
ただし、取り残しがあるとワキガは残ってしまうため、医師の技量が重要です。
保険適用の手術のため、費用を抑えられます。
手術後1週間は、脇の下の圧迫固定が必要です。
PMR法(クワドラカット法)
PMR(Perfect Micro Remove)法は、脇の下を5mm前後切開し、専用の器具で汗腺を剥離・除去します。
剪除法や皮弁法に比べて、傷跡が小さくて済みます。
目視による汗腺の除去の確認ができないため、医師の技量が重要になります。
手術時間は両脇で1時間ほどです。
保険適用外となりますので、費用は少し高くなります。
超音波法
超音波を利用した手術は色々な種類がありますが、一般的なものでは、脇の下を1cm前後切開し、そこから超音波を照射する専用のメスを挿入し、汗腺の剥離と破壊を行う方法です。
皮膚を切開する色々な手術の中では体の負担も少なく、術後に1日程度、脇を軽く圧迫固定するだけで済むことがほとんどです。
脇毛を多く残すことができますので男性でも安心です。
保険適用外となりますので、費用は少し高くなります。
その他の治療
ボトックス注射
ボトックス注射は、アポクリン線やエクリン線の活動を抑制し、汗やニオイを抑える治療法です。
メスを利用しませんので傷跡を心配する必要もありません。
施術時間も10分前後と短く、気軽に利用できるという特徴があります。
1回の注射で半年ほど効果が持続するといわれています。
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